千葉県市川市南八幡4-3-17斎藤ビル2F

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 半年程前から頭痛を鎮める注射を毎月続けた30代手前の男性Bさん。「最近、注射の効果が一週間持たなくて。天気の悪いときは更に最悪です」。長時間のパソコン業務に就いてから頭痛が酷くなりました。血流不足による緊張性の頭痛に加え、低気圧性頭痛を起こしています。低気圧性頭痛は気圧の変化を内耳が感知して自律神経に伝え、血管が拡張、血流が過剰になります。緊張性の頭痛と低気圧性頭痛はある部位では虚血、ある部位では過血流、アンバランスさが強調されて脳内圧を不安定にし、症状が強く出たり長引いたりします。

 後頭部を触診すると、玉枕穴の陥凹が目の疲れを強く顕しています。頸の色も暗く鈍い色をしています。取穴には極めて集中力を要します。後頭部から頸にかけて細かく配鍼をすると自律神経が整い血流が正常になります。治療後には「あぁ・・・頭が軽いし、世の中が明るく見えるよ‼」。薬も点滴も注射もスーパーの買物のように中味を吟味しましょう。効いているのか悪くなっているのか、ご自身の身体に聞いてみるのが一番です。

 Xさん59歳女性はデスクワークを週3回しています。昨晩急に右掌から指先に違和感があり、眠れなかったので朝一番にいらっしゃいました。「右手で物を掴むと手先が痺れるんです」。神経経路が圧迫されたり、内科疾患や薬物などで末梢神経全体が障害されたりすると痺れます。脳出血や脳梗塞、腫瘍で脳や脊髄神経が損傷して起こることもあります。前頚部から後頚部まで指先でグッと抑え、注意深く触診すると、右頚に固くコリっとしたものがあります。「これ、痛いですね」。圧迫すると痺れが再現されます。前頚部・肩背部に圧痛もあり、胸椎に側弯も見られます。2年前に腰痛になり、腰椎4番・5番のすべり症といわれています。

 頚・肩・肩甲骨・上腕と背部を囲むようにツボを取りました。初回は伏臥位、2回目は右側臥位と治療姿位を変えました。「お陰様でよく眠れるようになり、痺れがなくなりました」。レントゲンに薬とシップだけでは症状が延引悪化するだけです。私たち中医の治療を受けてください。しばしば「早く来れば良かった」と言われます。

 朝一にお電話を頂いたのは市川市在住のKさん。「お腹が痛いんだけど診てくれるかな?」その後すぐにいらっしゃいました。詳しくお話を聞くと、2日前のカレーパンを食べたところ、普段は大丈夫なのに翌日から腹痛が続いて1日たっても全然下痢が止まらず痛みも変わらない状況でした。脈と舌、そしてお腹を診ますと胃や腸に冷房の冷えが加わり、お腹周りから足まで冷たく、舌は青白くなっていました。消化能力が弱っている状態で、少し傷んだ物を食べたことが原因でした。

 まず痛みと下痢を止めるため仰臥位で大腸のツボと、お腹の冷えを取るためにお臍の周りを灸で温め、鍼を10分程置きました。治療中に「お腹がポカポカして気持ちがいいね」。治療が終わったらお腹の違和感が無くなりスッキリしました。翌日来院され、「あの後から下痢もぴたりと止まったよ!」と喜んでおられます。身体全体の背部要穴と腰から足までの治療を終えると、ほんのり赤みを帯びて、ポカポカと温まりました。酷暑で体調が弱っています。食べ物、飲み物に十分気を付けてください。

 「先生、わたし前から卵巣嚢腫の経過観察しているんです。最近下腹部が痛むことがあって心配で・・・」。治療前の問診中に70代のEさんが不安顔で俯きました。卵巣嚢腫は卵巣に液体や半固体を含む袋(嚢)ができる病変の総称です。皮様、チョコレート、漿液性、粘液性などに識別されます。8割程は良性で経過観察となりますが、増大すると手術も検討されます。ホルモンの乱れや冷え、ストレス、自律神経の乱れによる循環不全などで卵巣嚢腫が増大して下腹部が鈍く痛む場合もあります。

 自律神経を整えるために頸部の緊張を和らげ、不安やストレスで固まった腰背部の左右差を確認しながらツボを取り、卵巣や子宮への血行を促進するために八髎穴を使いました。鍼と光線療法に併せてお灸でしっかりと骨盤内腔を温めますと薄暗い肌の色がふんわりと赤みを帯びて明るくなりました。「なんだかお腹の中が温かくて気持ちいいです」。次の来院の時には「今週は一度もお腹が痛くなりませんでした。あのお灸をまたお願いします」。不安感の増大は病気を招きます。笑顔は免疫力を高めます。

 Xさん44歳女性は、健康診断で緑内障と診断されました。目からの情報を脳に伝える視神経や視野に異常が起こる進行性の視覚障害の一つで、眼圧が高くなります。目の中の前方にある房水は、角膜や水晶体などに栄養を与え、眼圧の調整をしています。身体にストレスがかかると、房水の流れが滞って眼圧が上がり、視神経が圧迫されて傷つきます。緑内障は初期症状に気づかず、視野の異常が現れてから分かることも多いのです。40歳以上の20人に一人が発症しており、日本の中途失明の原因第一位です。目の病気の早期発見のためには40歳を過ぎたら検査をしましょう。

 Xさんは、パソコン業務で目の負担が大きく、目の疲れ・かすみ・充血・頭痛・腰痛、出産後には突発性難聴になりました。眼科を受診し、定期的に点眼薬を頂いています。鍼灸治療も受けたいということでいらっしゃいました。頭、特に後頭部・頚・肩・背中・腰の治療をし、お灸もしました。「治療後は、目がスッキリとするんですよね」。日本人は働き過ぎです。楽しく生きられる工夫をしましょう。

 「こちらでイボは取っていただけますか?」心配そうに来院されたSさんは45歳。指先にウイルス性のイボ(尋常性疣贅)複数できてしまい、皮膚科で液体窒素による凍結療法を行いました。マイナス196度で10秒から20秒もの間、イボとその周辺の凍結と融解を繰り返し、組織を破壊する治療法です。「冷たくてとても痛くて液体窒素ほもうやりたくないなぁ」。

 過去の経験から直火のお灸に辿り着きました。お灸は直火焼灼灸を使用します。イボの上に米粒くらいの小さいお灸を据えます。イボの角質化してしまった部分にお灸を据えると黒くなります。その後、瘡蓋の様になり一週間もすると剥がれ落ちます。「先生、イボが取れたんです!」皮膚は4層ほどからなり、1週間ごとに新しい皮膚が生成され、約4週で完全に入れ替わります。深くにある場合は剥がれた後にお灸を繰り返し行います。周りの正常な皮膚への影響が少ない為、痛みと熱感が少なく感じます。「お灸をやってよかったわ」。一つの治療方法に拘らず、自分の身体に合う治療を見つけることが大切です。

 「寒暖差アレルギーがあって鼻水がさらっと垂れてしまうの。うつ伏せになると時々困ってしまって」。治療中に照れながら仰るCさん。寒暖差アレルギーは原因のアレルゲン物質はなく、正確にはアレルギーではありません。医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。自律神経は血管の収縮・拡張を調節してバランスを保ちます。7度以上の温度変化で自律神経が乱れて発症しやすく、鼻粘膜の血管の調節がうまくできず、鼻水や鼻詰まり、くしゃみ、咳などを起こします。血管の影響は鼻だけでなく頭痛、倦怠感、肩こり、温度差で肌が乾燥して湿疹や痒みを引き起こすこともあります。特に高齢になると自律神経の働きが低下して症状が顕著になります。

 上星にツボを取ると鼻腔によく響きます。耳門・聴宮・耳会の耳前三穴も欠かせません。頚肩から背中をよく温めながら治療をすると自ずと自律神経が整います。近年、夏は記録的猛暑を更新し続け、夏バテ、食欲不振、寝苦しい夜、自律神経が乱れて体力を消耗します。酷暑を乗り切るお手伝いをさせていただきます。

 奥様を連れてXさんがいらっしゃいました。「何日か前からおかしかったらしいんだけど、びっくりしたよ」。マスクを外したら唇が曲がり、目も半開き。「ブクブクうがいで口に含んだ水がこぼれるのでおかしいと思っていたの」。顔面神経麻痺の末梢性では、突然、片側の顔の筋肉が動かしにくくなります。原因の多くは、ウイルス感染のヘルペス(単純ヘルペス・水痘・帯状疱疹)、風邪等です。免疫力が落ちたり、ストレスが溜まったりして、かかりやすくなります。

 お顔のツボを取り、パルス療法を仰臥位と伏臥位の交互で行い、唇を上下左右に動かし、顔面にしわを作る動きの運動を一緒にし、ご自宅でもやっていただくようにお願いしました。顔面神経麻痺は、発症してから処置が早ければ早いほど回復が早いです。Xさんは発症から1週間ほどでしたが、初回でお顔の違和感がなくなり、2回目で目を閉じれるようになり、3回目で口が動くようになりました。「助かった。もうマスク生活は懲り懲りよ。ありがとうね」。毎回付き添われていたご主人様もホッとしたようです。

 

 「嫌ねぇ。もうすぐ梅雨が来て、頭が重くて。体の節々が重くなるのよ」。Nさんがお話くださいました。日本特有の湿気の気候がやってきます。梅雨は高温多湿であり、人間の身体に対して湿気が過剰になり、湿邪が体表から体内に侵入します。湿邪は、重濁性という重く濁った性質を持っています。発汗作用の低下や胃腸機能の低下、食欲の減衰を起こし、下半身や関節部位に停滞し、関節の重怠さや痛みと頭痛や頭重感を引き起こします。

 私達は湿邪を身体から追い出します。足には特攻穴が複数あり、鍼と灸で、身体の不調を整えます。その後吸角療法を行います。カップを付けて吸引を行う吸角は、皮膚から侵入した「湿」を身体の外へ逃がす効果があります。カップの内側が白く曇り、過剰な「湿邪」が体内から外へ出てくる独特な現象が見られます。「身体がすっきりして軽くなったわ。まるでサウナに入った後の様に気持ちがいいわ」。毎年悩んでいた梅雨特有の怠さや痛みは私達にお聞かせください。雨空でも、心身は晴れやかに過ごせます。

 いわゆる「寝違え」を含む頸の筋肉や靭帯の急な炎症による痛みと運動制限症状のことを急性疼痛性頸部拘縮と言います。「朝から頸も肩も痛くて腕も動かせない」とKさんが訴えています。寝違えは睡眠中の無理な姿勢や頸の動かし方で頸の一部の筋肉に負担がかかり、阻血(そけつ=血液の供給不足)状態に陥り、炎症性疼痛が起こります。起床の際に痛みを感じるため睡眠中だけに原因があると考える方も多いかもしれませんが、日常の不良姿勢や疲労、ストレスの蓄積、身体の冷え、内臓の機能低下なども寝違えを誘発する要因です。

 損傷部の阻血を改善するため、丁寧に触診をして圧痛点に細かくツボを取り、寄せ鍼吸角療法、光線療法で頸と肩甲骨をよく温め、置き鍼療法も用いました。「この間、狭い場所で頸を曲げたまま作業をしたなぁ」。治療後に起き上がっていただくと、「あ!頸が動く。すごい!」。頸の負担を軽減するためにカースルをして安静。2回の治療ですっかり取れました。簡単に治らない場合、その症状だけではなく、他の原因を解決することが大切です。

 「不安で眠れなくて、頚から左肩が、夜になると辛くなるの。胃の調子も悪くて、胃カメラの検査をしても異常はなかったんだけどね」。10年前から抗不安薬と高血圧・高脂血症のお薬を飲んでいます。表情が硬く、頭皮にゆるみもあります。

 頭鍼・頚・肩・背部のストレス点のツボを取り、自律神経を調整する心静めの呼吸法をお伝えし、一緒に行いました。身長146センチ、体重37キロの虚弱体質。刺激量に注意をして治療をしました。3回で頚・肩は治り、胃の症状も改善しています。

 1年半前に戸建てから団地へ住み替えをしました。環境の変化からすぐに、ご主人が体調を崩して施設に入居し、一人暮らしになりました。一人暮らしの高齢者(65歳以上)の割合は全体の3割弱。ほとんどが女性です。「施設の面会が週に1回しかなくて、息子に連れてってもらうの。主人に元気な姿を見せたくて」。明るい笑顔でお話してくれました。心の支えは、どなたにも必要です。「何かあったら、いつでも連絡をしてくださいね」。

 そう仰ったのは70代男性。正座しようとすると踵にお尻がつかずに浮いてしまいます。「正座が好きだったんだけどねぇ」。胡坐をかくように股関節のストレッチを行うと一時的に正座ができます。最初に腰と股関節、膝の触診と動きのテストを行うと腰と大腿の前面と側面が硬くなっています。正座をするとき、膝関節の動きが大切ですが、今回は膝周辺に異常はありませんでした。

 原因は股関節と骨盤の動きにありました。股関節を動かす筋肉は骨盤に付着していますが、お尻を下げる時の筋肉が固く伸びない状態になっています。動かした時、負荷が大きく固くなっている点を治療します。「すごい!ストレッチをしなくても正座ができた!」。

 筋肉は長年の繰り返される姿勢による癖を記憶し、金属の様に形状記憶をしてしまいます。鍼治療を行う事で筋肉へ鍼特有の侵襲刺激と響きが加わり筋肉についた癖をリセットします。これまで出来ていた姿勢が出来なくなった事を嘆かずにお気軽にお話しください。どこに原因があるのか確実に見極める事が大切です。

 詳しくお聞きしますと「夜中おトイレに3~4回起きてしまうの。もう長い間の習慣になっているからあきらめているのよ」。80歳のCさんは苦笑いしながら仰いました。夜間頻尿は年齢と共に頻度も増える傾向にあります。加齢による膀胱の伸縮性の低下、内分泌や代謝の異常、自律神経障害、多飲、薬剤性、腎臓・心臓疾患、脳血管障害、呼吸器疾患、うつ病など原因は多岐に亘ります。

 睡眠不足による眠気や怠さはもとより、夜、トイレに起きることは転倒や骨折等のリスクも高まり、死亡率の増加も指摘されています。膀胱は通常200~400ミリリットル程の尿を蓄えることが出来ますが、頻尿はその半分でもトイレに行きたいと脳へ電気信号を伝えてしまいます。仙骨付近の特効穴へのお灸は即効性もあります。「お灸をしていただいた夜、本当にトイレの回数が減ったのよ。またお願いします」。60代で7割、70代で8割以上の方がアンケートで夜中にトイレに起きると答えています。お悩みの際には「シモ」のことだからとご遠慮なさらず、お気軽にご相談ください。

 千葉市のXさん83歳女性「頭の後ろを触ると、痛くはないけど、ぷよぷよしてるの。頭は怖いからねぇ」。目を診て、舌と脈を診て、ろれつが回るか検査して、指の運動もしていただきました。特に異常は見られません。伏臥位で頭から足先まで触診をしました。後頭部に浮腫があります。浮腫は、自律神経の乱れから血行不良になり、正常にリンパ液を排出できない状態です。ストレス・ホルモンバランスの変化・運動不足・お薬の影響も考えられます。高血圧と甲状腺・三叉神経痛の既往があり、お薬を確認すると、痛み止めも飲まれています。

 鎮痛剤は抗炎症のものと、続けて飲むように言われる神経障害に働くものがあります。お薬の影響で肝臓の解毒作用と腎臓の排泄能力が低下します。主穴に後頭部の天柱・風池・完骨のツボを取り、頭鍼パルス。頚・肩の張りもあり、頚・肩・背部のストレス点・腰の治療もしました。3回の治療で少しずつ浮腫が小さくなりました。「出されたお薬は飲まなければいけないと思っていたわ」。痛み止めのお薬には、注意が必要です。

 「腰と膝が痛くてやっとの思いで辿り着いた」(70代女性)とのことです。血液検査からレントゲンはもちろん、MRIまで検査をしましたが異常は認められず、鎮痛剤を服用しています。それでも痛みは消えず不安を募らせていました。痛みは単なる感覚伝達ではなく、脳が過去の経験や心理状態、外部情報を統合し、身体を保護するために発する防衛本能だと伝えました。実際、傷がないのに痛みを感じたり、深刻な損傷があるのに痛みを感じなかったりする場合もあります。

 治療の基本は、脳に「身体は安全である」と確信させることであり、治療中は患者様の「快」「不快」の感覚を重視しました。具体的には、気血の流れを整える中医理論による鎮痛効果を目的としました。身体の深部にある硬結と痛みの皮膚表現を指先で感知しながら施術を行いました。治療が終わる頃には痛みがなくなり、「相談してよかった」と安心されました。痛みは身体からの大事なSOSなのです。検査数値に問題がないだけであって、痛みの原因を判断できないことが多々あります。

 「左の頸から肩甲骨の痛みで眠れなくて救急外来に行きました。これまでも頸が動かなくなることが時々ありました」。Aさん(38歳男)は学生時代からバスケを続けています。頸は中枢神経と内臓や四肢末端に至る末梢神経を繋ぐ大切な役割を担っています。頸椎は7つの骨が関節して前弯を呈し柔軟に動きます。頸髄から分岐した神経が圧迫されると首筋から肩背部にかけて痛みや痺れが起きたり手に力が入らなくなったりします。椎骨の間には衝撃を吸収する椎間板があり、頸だけ上を向く姿勢を繰り返すと頸骨の後ろ側の椎間板が圧迫され痛めるリスクが高まります。

 頸、肩甲部、腰に至るまで背骨を挟んだ左右の同一点に著しい硬結と熱感の相違が診られました。0.5ミリと言われる治療点を定めて鍼を置きパルス療法と光線療法、お灸を施し、治療後に頸の牽引もしました。うつ伏せの背中の呼吸の山が大きくなり、過緊張した筋肉が緩みます。起き上がると「おぉ・・・ラクだ!!」と驚きの表情です。”上を向いて歩こう♫”は過ぎると頸椎症と転倒の原因にもなります。

 「寒すぎて全身が凍っているみたい。肩も痛いし膝も痛いし」(80代の女性Yさん)。木枯らし吹く中、頑張って来院されました。腕が上がりません。肩腕の検査を行い、痛む動作を確認しました。精緻な集中力を必要とする触診を行い、深さ1ミリ程度の皮内鍼を貼りました。「あら、痛くないわ!」

 不思議なことに、同じ動作を行っても痛くありません。膝裏にも痛みがありました。寒さにより交感神経が亢進することで血管が収縮し、血液の循環が悪くなり、筋が硬縮します。関節周辺の硬直が滑液を阻害して、摩擦が生じ、放置すれば軟骨損傷や骨の変形に繋がることがあります。坐骨神経と股関節運動の為の股裂きに座禅のストレッチをしてもらいました。伸びやかさが有りません。筋の硬結部、付着部にも皮内鍼を使いました。侵襲刺激が感覚受容器に感知され、軸索反射が生じ、局所の血流が改善され、硬結が解けることで痛みが無くなります。電気的な反応なのです。治療して終わりではありません。毎日のストレッチが最も重要なのです。

 「足三里」や「関元」などの経穴に灸を施すと、局所的な温熱刺激により気血の流れが促進され、特に末端冷えの改善に効果を発揮します。また、灸は体温調節機能を整える作用もあり、ヒートショック予防の観点から非常に意義深い治療法です。中医学は「身体が無言で示すサインを見逃さない」という精微な観察を重視する医学です。治療点を見極めることにより、身体が本来持つ力を最大限に引き出します。

 さらに、日常生活では入浴前後の温度管理が重要です。脱衣所や浴室を適切に暖め、寒暖差を和らげることで血圧の急変を抑えることが可能です。入浴時は四肢の末端から徐々に温める温浴を心がけ、体温をゆっくりと上昇させることが推奨されます。ヒートショックのみでなく総ての病気を防ぐために、現代医学の知識と中医学の智恵を融合させ、冷静かつ柔軟に対応することが必要です。今年もどんな事が起きようと、笑って、動いて、食べて、眠って、自分の健康は自分で守る気概を持ちましょう。

 明けましておめでとうございます。

 「スマホが無いと困る」と答える人が81%もいます。スマホの利用時間は1週間平均約20時間で、1日3時間にもなります。スマホ症候群、スマホ依存症とも言われています。画面を長時間見続けることで頚肩の凝り、腱鞘炎、眼精疲労が生じます。大量の情報に晒され、脳機能が低下して脳疲労、集中力低下、イライラ、やる気喪失、物忘れ、記憶力が無くなります。ブルーライトで体内時計が狂い、睡眠障害。スマホ使用時に同じ姿勢を取り続けて動かないことで筋拘縮、肥満にも結び付いています。頭痛や筋肉痛も起こります。脳疲労が蓄積されると、うつ病や不安障害、パニック障害、ストレス性適応障害などになる恐れもあります。

 又、スマホを過剰に使用することで日常生活に支障をきたしています。やめようとしてもやめられない精神状態や行動障害を指すスマホ依存症は脳の萎縮も指摘されています。若い人だけでなく、高齢者にまで増えていることは恐ろしいことです。お日様を浴びて身体を動かし、スマホを使わない時間を作るなどデジタルデトックスは急務です。

 食欲も気力も湧かず、顔色が悪く、ぐったりした状態で来られました55歳の女性Kさんは検査の結果、透析寸前の状態だと言われました。加えて、中耳炎の影響で、鼓膜が硬く肥厚して色が黒くなり、鼓膜に穴を開ける手術が必要とも言われています。踏んだり蹴ったり、「先の希望が見えません」と力なく嘆いていました。

 中医学は”腎は耳に開口する”と申します。触診をすると頸周りが硬直していました。頸は身体から頭部へ向かう全ての神経を束ねて通るケーブルです。混線、渋滞すると、脳も臓器も代謝活動が減衰低下します。耳はもとより頸の治療をしたことで中耳炎の手術をせずに済みました。検査数値も改善しています。

 ご趣味の料理教室や神社巡り、テニスなどをする気力が湧き、希望が見えました。医者と坊主は「死ぬぞ、地獄だぞ」と脅すのが仕事。必要以上にショックを受けて、病気になってはいけません。貴方の今の生活が健康的であるか否かを反省して改善することが大切です。数値だけを見て薬漬けになってしまうことだけは避けましょう。最近はワクチンまで危険性を訴える人もいます。

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