豊臣秀吉も愛したお灸
お灸は艾を皮膚上で燃焼させて病態に治療効果をもたらします。艾はヨモギの葉の裏の産毛を集めて陰干しして精製したものです。約3千年前に中国で発明され、後に遣隋使や遣唐使により日本に伝わり、発展してきました。
お灸をすると皮膚の下にある筋肉や血管、リンパ管が刺激されて細胞が活性化し、免疫作用がアップします。リンパの流れも改善して浮腫みが解消、温熱効果により局所の充血や貧血を調整して炎症を和らげます。
シネオールという精油成分は強力な消毒・殺菌・鎮静・鎮痛効果を併せ持ち、香りにはリラックス効果もあります。治療中に「アチチっ!」と声があがることもありますが、肩や腕がこわばる程パソコン仕事を頑張った中田さんは張りが取れて柔らかになり、癌と闘う良川さんは浮腫みや怠さが改善しました。
豊臣秀吉が茶々に「嫌いなヤイト(お灸)を我慢して据え、病いが快癒したと聞いて満足している」と送った手紙が発見されました。秀吉が57歳にして秀頼を授かることができたのもお灸のおかげです。