耳鳴り、めまいの方に朗報です
柏井の女性Tさん(70歳)はパニックのように来院されました。めまいは、ぐるぐると目が回る「回転性」と、ふわっふわっとする「浮動性」の2種類があります。耳石の関与、リンパ液の浮腫や漏れ、神経の炎症、腫瘍など原因は様々で、耳鳴りを伴う場合もあります。中でも頭位性めまいは聴覚と平衡感覚を担う内耳の障害です。内耳の中の耳石は頭の動きに合わせて動くと「傾いている」と脳に信号を送ります。耳石は常に代謝しており、剥がれた細かいカス(浮遊耳石)が何かの拍子に三半規管に入り込むと、リンパ液の偏りで頭は実際に動いていないのに「動いている」と信号を送り、めまいを起こします。文字通り、頭の位置を変える(寝返りや振り返り等)と起こり、再度頭を動かすと10〜20秒で収まります。
治療は、めまいへの恐怖心でガチガチに固まった頚肩から背中のストレス点をゆるめ、耳垂裏・乳様突起の周辺、翳風、完骨、風池穴等に寄せ鍼吸角療法(当院の特許的治療法)を用います。耳鳴りや耳閉感にも有効です。「今回も一回で治って良かったわ。ホントに楽になるの」。有難いことに高価なお土産まで戴きました。