ご用心!鎮痛剤の長期服用
会社の同僚の方とご一緒に来られた千葉市のSさんは66歳の生命保険の外務員です。鞄は説明道具と書類で重量オーバー。頚から肩、腕、背中にかけて右側だけに痛みが出ました。時間があればマッサージに通って凌いできましたが、痛みが酷くなり、お医者さんから処方していただいた痛み止めを2カ月間お飲みになりました。この薬はプロスタグランジンという痛みを引き起こす物質を抑えることで炎症を鎮めます。しかし、一時的には痛みを緩和させますが、飲み続けますと鎮痛効果が失われ、血管拡張を妨げ、血管の循環を阻害して倦怠感と消化器系障害を引き起こすのです。増量したり長く飲んだりしているうちに痛みは広がって酷くなります。
私たちはこの薬の代わりに鍼を用います。鍼は頭髪のように細いのですが、この方は鍼をとても嫌いますので、「切皮」と「皮内鍼」といった皮膚にわずかに乗せるような手法を用いました。「鍼って怖い気がしていたんだけど、早く来れば良かった」。ストレスを除くための無料のビタミンCも飲んで行かれました。