高齢者の腰と背中の曲がりもあきらめないで!
「老」という文字は、身体が曲がり、杖をつく様子の象形文字です。Kさん80歳は左に、Mさん78歳は右に背骨が曲がり、腰痛を訴えて来院されました。高齢者の腰・背中の曲がりや傾きは、背骨の椎間板が弱くなって潰れたり、ずれたり、骨粗しょう症や圧迫骨折等に因り起こる、女性に多い症状です。閉経期になるとエストロゲン(女性ホルモン)の分泌は急速に減ります。このホルモンは骨からカルシウムが溶け出すのを抑制しますので、分泌の低下で骨密度が減り、側弯等のリスクが高まります。無理な筋肉・神経への負荷で腰痛、足の痺れ、歩行困難、頚下がり、臓器を圧迫して消化器・泌尿器系の障害を起こします。病気や薬に因る場合もあります。
背中がエビのように丸まった江戸川のYさんは8種類ものお薬を長年飲んでいました。治療と併せた仙腸・股関節の矯正ストレッチとポールストレッチは効果的です。「身体が動かし易くなってきたのよ」。不思議と背筋の左右の高低差、側弯、前屈の状態が真っ直ぐになってきました。