腕があがらない!
「先生、何とかして!」市川市のKさん62歳男性。「一昨日から右肩が痛くて腕が上がらないんだよ。」右腕を左手で支えながら来院しました。注意深く頸の触診をしますと、右頸に硬結が認められます。「このコリッとしたものが解りますか?」「押されると気持ちがいいですね。」頸肩腕症候群が疑われます。頸肩腕症候群は、主に頚椎の変形に伴って起こり、脊髄が圧迫され、肩、腕、手に疼痛や痺れの症状が出ます。腕神経叢に分布の取穴が大切です。最近は、長時間の固定位によるパソコン業務をする方に多くみられる症状です。Kさんは、定年を迎え、春から新しい職場で仕事を続けています。ストレスで背中が亀の甲羅のように硬く張っています。背部のストレス点の治療もしました。2回目からは、頸の牽引をしながら、右腕を上げて手の平を返す運動をしてもらいました。3日で右腕がスムーズに上がるようになりました。「助かったよ。着替えをするのもつらかったんだ。治療後は酒がうまいんだよね。」