「太ももの後ろ側が引っ張られるように痛みます」
市川市のUさん(84歳男性)は4~5日前から階段を上がるのが辛く、来院されました。Uさんは股関節・膝が変形し、ガニ股の状態です。神経根の圧迫で坐骨神経の走行に沿った痛みが走っていました。
問題は、何処で坐骨神経が圧迫されているのか?これが治療のポイントになります。坐骨神経が何らかの原因で圧迫されれば、腰から足にかけての何処かで電気が走ったような痛みや、ビリビリとした痛み、重く強張った感じ等が生じます。触診はレントゲン・MRIにも劣らない程大切です。股裂(またさき)と座禅ストレッチは治療の難度と大まかな部位を教えてくれます。坐骨神経の走行に沿った治療を続けました。それと同時に、仙腸関節を股間節を柔軟にするため、股裂(またさき)ストレッチと座禅ストレッチを毎日してくださいーと繰り返し申し上げました。
高齢者の方の柔軟体操は毎日欠かせません。坐骨神経は身体の中で最も太く長い末梢神経で、腰の辺りから足の爪先まで分岐して伸びています。身体全体の神経にも影響を及ぼします。