転倒にご用心 即、手当が肝心
市川市東菅野のNさん78歳男性は、眼科に行った帰りにつまづいて右手を突いて転んでしまいました。右肘が痛いのですぐに行きつけの医療機関を受診したところ、レントゲン撮影し、「軽い骨折ですね。放っておけば治りますよ」と言われ、何もしてもらえなかったそうです。
放っておけば治ると言われても痛みは増すばかりで右手が使えません。心配になって来院しました。右肘から末梢部位の手先にまで浮腫と変色がありました。着替えも一人ではできません。箸も持てないのでフォークでの食事です。ぶつけたり、捻ったりした直後には整復して冷やし、固定して安静にすることが大切です。手当をしっかりしておけば治りも早く、後遺症も防げます。
「来週どうしても運転をして出かけなければならないところがあってね」。鍼と吸角の施術に、肘を支えてサポータをして差し上げました。3回の治療で腫れもほとんどなくなり、着替えも早くできるようになりました。「無事に片道4時間の運転で往復できたよ」。まだ無理はしないでください。三千年の歴史を持つ伝統医療は疎かにされている最大の医療資源です。自然医学として見直されるべきでしょう。