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浮腫みの老婦人

 世界的なソプラノ歌手・佐藤しのぶ様を偲び、心からお悔やみ申し上げます。ご家族ぐるみでお見えになっておられたので職員一同ショックを受けています。

 80歳の北小岩のSさんと東菅野のHさんは、足背から膝まで大根のように腫れて杖をついてお見えになりました。お二人とも血糖値が高く心臓に異常があります。Sさんは両膝も腫れ、Hさんは腰のヘルニアの手術の後に脊柱管狭窄症の診断も受けています。10種類に及ぶ多剤服用もしていました。薬を沢山、長く飲みますと臓器を疲れさせます。

 浮腫は組織液が余計に溜まった状態を言います。心臓性と腎性がありますが、両者は競合性があります。心臓のろ過作用が低下している状態です。気を取り入れ、血液を運び、水を処理する機能の平衡が失われている状態です。

 寄せ針吸角は即効性があります。肺脾腎のバランスと高揚を図り、全身の治療を行っています。「治るのでしょうか?」「早く治してください!」。苦しいのでしょう。焦っていましたが、今は「良かった!少しずつ歩けるようになりました」と喜んでおられます。

足がシビレて10分も歩けないの!

 「娘家族が泊まりに来て、お布団敷いたり、片付けしたりしたら、太腿から足先まで痺れてしまったのよ」。成田にお住まいの70代の女性Tさん。10分も歩けないとなると大問題です。以前から診断されていた腰部脊柱管狭窄症が悪化したのです。

 痛みはあまり強くなく安静にしているときには殆ど症状がないのが特徴です。立ったり歩いたりすると太腿や膝から下に痺れや痛みが出ます。多くは加齢による骨の変形や靭帯の肥厚が原因で、長い距離を歩くことができずに立ち止まってしまうのは腰部脊柱管狭窄症の症状です。「沢山のお布団の上げ下ろしなど以ての外です!」。

 治療は少々厳しく、狭脊穴を用いて腰から左足先の治療に集中します。症状が強いときは患部に集中しますと治療が散漫にならず、早い効果が期待できます。腰から足まで縦取のパルスで通気を促し、足裏には熱いお灸もします。ひと月後には「ダンス教室で最後まで休まずに踊れたのよ」と満面の笑みでご報告を頂き、まずは一安心です。

運動のススメ

 2018年の日本人の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.32歳で、ともに過去最高を更新しました。 一方、自立して生活ができる年齢を指す「健康寿命」は、男性が72.14歳、女性が74.79歳で、平均寿命とは10歳近く差があります。健康寿命を延ばすことが医療費や介護費を減らすことに繋がります。

 高齢者がいかに生きがいを持って過ごすことができるか。自分のことは自分でする。それには、運動をし続け、筋肉を維持することが肝要です。

 八千代市のKさん71歳女性。「孫とボール遊びをしたら腰が痛くなってね」。若い頃から運動をしたことがありません。筋力が衰え、ちょっとした運動をしただけで関節各部に障害が起きます。腰や膝が痛いから運動をしない。運動しないから益々悪くなるという悪循環。

 でも、適切な運動をして鍛えることによって、筋繊維はどんな年齢になっても増やすことができるのです。腰痛予防には股裂きストレッチに座禅ストレッチ、スクワット。やり方をお教えしています。「この間、ひと駅分歩いたのよ」。やっとKさんも運動習慣が身についてきました。健康は意志力です。

胃癌、甲状腺腫瘍、不整脈、脂肪肝、前立腺肥大、橋本病、顔面麻痺、腰痛、股関節症

 佃島の高層マンションにお住まいの上場会社の元重役さんがお見えになりました。大変な病歴の肩書もお持ちです。癌の症状と同じで、背中が張って苦しく耐えられないそうです。精神安定剤を20年間もお飲みでした。病院通いが現在のお仕事です。

 何でも、外国の電気自動車の株を買って大損してしまったとぼやいていました。投資はどんなに頑張っても損して当たり前と言われています。ストレスをためないようにして下さい。”老後の2千万円”の投資はくれぐれもご用心。深夜のコンピューター投資は大変なストレスになります。高齢者はお止めください。

 6月26日から3日おきに8回来られた日に「ゴルフに行けたよ!」と仰られました。頸の三段鍼に背部兪穴のパルスとお灸は効きました。

 10月から消費税が上がります。税金はお金持ちから頂いてください。貧乏人を豊かにすると景気も良くなります。トリクルダウンの経済理論はウソでした。日本だけでなく世界中の経済がオカシクなっています。人を貶めてでも名を求め、財を蝕む人間の欲望は恐ろしいものです。ご用心ご用心。

手足の麻痺 脳梗塞

 去年11月に脳梗塞で倒れ、入院リハビリされていた70代の男性Kさん。「右肩から指の先まで浮腫み痺れる、脚の裏も痺れます」。この世の終りの様なお顔でした。ご署名をお願いしましたら「とてもじゃないがペンなど持てない。文字は書けない!」。と嘆かれていました。

 脳梗塞は血栓が脳の血管を塞ぎ、その先の脳血管に血液が行き渡らなくなる為に細胞や組織が壊死し、脳に大きなダメージを及ぼします。突然発症し、数分~数時間で急速に症状が進みます。

 「指端穴」は特効穴です。頭鍼も用い、脳と身体の覚醒に努めました。治療3日目、初日とは別の書類にご署名が必要で、「持ち帰って奥様に代筆を…」とお願いしましたら、Kさんは書類をひょいと持って台の上でサラサラとご署名下さいました。初日からの変わり様には驚きました。その後も「手に力が入るようになった!」、奥様と「社交ダンスに行った!」等のお話を聞き、嬉しい限りです。

 脳梗塞の治療は発症後なるべく早く始めることが理想です。中国では発症の翌日には病院の治療と並行して鍼灸治療を始めます。

高齢者の高血圧

 130超えたら血圧高め!」。お茶のCMです。最高血圧は、心臓が収縮して全身に血液を送り出すときの血管壁への圧力のことです。治療を要する高血圧の診断基準が130にまで厳しくなりました。

 日本人の半分が高血圧で、高齢者の6割が要注意です。加齢・食生活・ストレス・運動不足が自律神経のバランスを崩して血圧を乱高下させます。年を取れば血管の柔軟性が落ちて血圧が高くなるのは当然です。数値に囚われ薬を一生飲み続けなければいけないのでしょうか?薬を飲んでいることに安心しがちですが、長期服用の副作用で腎機能の低下、自律神経への影響が強くなります。

 市川市平田のMさん女性77歳。高血圧と狭心症で薬は7種類も服用しています。血圧は薬を飲んでいるのに200近くになりました。「何とかして先生!!」。後頭部・首・肩・背部兪穴・ストレス点を取穴し百会・湧泉穴に熱いお灸を据えました。「孫のトライアスロンの応援に仙台まで行ってこれたの」。夏場は血圧低下や脱水が起きやすいので、高齢者は高血圧の薬の服用を慎重にしましょう。薬を飲む前に生活習慣を見直しましょう。

捻挫の鍼治療は費用と時間を半減します

 ゴルフ中に足を取られ転倒したTさん、ジムでランニング中に足首を捻ったIさん、買い物中に躓いたNさんが来院しました。お三方とも足関節捻挫で足首の腫れが酷く、歩行もやっとのことでした。

 捻挫直後の処置は冷却、固定、安静が大事です。しかしながら腫れはすぐには引きません。私達は鍼を使うことで従来の治療の半分以下の時間と来院回数で済ませられます。治療で大切なことは外傷重度にもよりますが置鍼後のパルスと吸角をして内外踝(くるぶし)を締めて固定することです。痛みの緩和は冷却処置、受傷側の脛の外側の筋肉の硬直を和らげることと、受傷部位をサポーターやテーピングでしっかり固定して患部に負担を掛けさせないことです。

 捻挫の原因は単なる外傷性のほかに筋肉、靭帯等の軟部組織の老化や受傷歴による労損性のものが増えています。治療後のお三方は普通に歩けるのが不思議なようなお顔をしており、「もっと早く来れば良かった」と言っておられました。日常起きやすい捻挫に鍼治療は最高です。

「骨がボロボロになって腰の骨が折れたんです!」

 浅草からお見えになったテレビでお馴染みの96歳Aさん。女性ホルモンと加齢、運動不足、食事、病気などの原因で海綿体の部分がスカスカになってしまいました。

 健康な人には考えられない弱い外力や体重によって圧迫骨折が起き、因果関係が分からない場合が多いのです。高齢者の方は腰椎と大腿骨頸部骨折にお気をつけください。痛みのために運動不足になって悪循環に陥り、他の臓器性疾患も引き起こします。高齢者は新しい骨に入れ替わるのに時間が掛かるか、またはできない場合があります。無理矢理な薬、注射は避けるべきです。

 触診と叩打法によって頸椎から尾椎に至るまでを叩いて感覚をお聞きしますと3か所の損傷部位が分かりました。椎間と湾曲した部位にパルスを取り、独特な穴位を取り、光線療法に灸法も用いました。

 2年間、痛くて10メートルも歩くのが困難だった96歳のお婆ちゃまが駅まで休まず歩けたのです。4回目の治療中に「良かったですね」と声を掛けますと「ウン、ウン」と気持ち良さそうに頷いておられました

「太ももの後ろ側が引っ張られるように痛みます」

 市川市のUさん(84歳男性)は4~5日前から階段を上がるのが辛く、来院されました。Uさんは股関節・膝が変形し、ガニ股の状態です。神経根の圧迫で坐骨神経の走行に沿った痛みが走っていました。

 問題は、何処で坐骨神経が圧迫されているのか?これが治療のポイントになります。坐骨神経が何らかの原因で圧迫されれば、腰から足にかけての何処かで電気が走ったような痛みや、ビリビリとした痛み、重く強張った感じ等が生じます。触診はレントゲン・MRIにも劣らない程大切です。股裂(またさき)と座禅ストレッチは治療の難度と大まかな部位を教えてくれます。坐骨神経の走行に沿った治療を続けました。それと同時に、仙腸関節を股間節を柔軟にするため、股裂(またさき)ストレッチと座禅ストレッチを毎日してくださいーと繰り返し申し上げました。

 高齢者の方の柔軟体操は毎日欠かせません。坐骨神経は身体の中で最も太く長い末梢神経で、腰の辺りから足の爪先まで分岐して伸びています。身体全体の神経にも影響を及ぼします。

"3回の治療で腕が上がった!”

 「いやー、困ったよ。昨日から急に右腕が上がらなくて、寝ていても痛くて目が覚めるんだ」。浦安市の男性Aさん78歳。10連休中のことです。腕を袖に通すのに着替えも大変。

 右頸に硬結があり、肩甲骨の内側に圧痛点がありました。「久しぶりにちょっと遠くまで運転をしたからかなあ?今の車は性能が良いから、右腕だけでも運転ができちゃうんだよね」。危ない、危ない!長時間の固定位が災いして、頸・肩・腕の頸腕神経叢が圧迫された頸肩腕症候群が疑われます。

 初回は右側臥位で肩甲骨を包み込むように取穴し、秘伝の腋下の特効穴も使いました。1回の治療で、自力で上げられなかった右腕が水平位まで上がり、夜間痛もなくなりました。3回目には「休み中でしょう。助かったよ。立山にダイヤモンド富士を撮りに行くんだ」と意気込んでいました。「こんなに早く治ったら、うちは倒産してしまいますよ」と冗談を言うと、笑いながら今まで撮影してきた写真を見せてくれました。趣味っていいものですね。スマートフォンで見る素敵なプチ写真展でした。

理学療法士と私達の共同作業

 ご友人のご紹介で来院されたNさん(66歳女性)昨年11月、左下顎の悪性腫瘍を切除しました。その影響か、左上肢が上げられなくなりました。

 手術や放射線、抗癌剤の治療によって多くの人が疲労感と運動能力の低下に悩んでおられます。そんなとき、リハビリで基本動作の回復と維持の運動が心身共に大変役立っています。自宅での肩甲骨体操やストレッチ、段階を踏んでの筋力トレーニングも必要です。

 一方、私達は漢方の気血の流注を考え、頸から肩甲骨、上腕骨から手関節の周囲に至るまでのツボを使って鍼を打ち、パルス、吸角、お灸を用います。通常、五十肩のような場合は2,3回の治療で腕は上がります。Nさんの場合は手術によって筋繊維と神経、血管、脂肪組織、骨を切除していますので時間という名の治療も必要です。それでも、リハビリのおかげで一か月も経たないうちに左耳に付きそうな位に腕が上がるようになりました。ご本人は大変喜んでおりますが、もっと良くなります。継続は力なりです。

足が真っ赤に腫れて触っただけでも痛いんです。二年前から結節性紅斑と言われて病院で治療してます。

 脛の全面に好発する皮下脂肪の炎症です。菌やウイルスの感染アレルギー、薬の副作用、内臓疾患の合併症等が原因といわれています。浦安の武藤さん二年前からステロイドで治療してきましたが脛は熱を持ち真っ赤に腫れて変わりません。末梢循環不全による浮腫みもあり、脛に少し触っただけでも悲鳴を上げます。

 脛の毛細血管の炎症を抑えるために軽擦法による皮膚マッサージで循環を促し、全身の免疫を活性化する五臓賦活の鍼灸治療を根気よく続けました。後半に入っての燻蒸療法は非常に効果的でした。だんだんと良くなり、浮腫んで履けなかった靴が履けるようになり、腫れて硬かった足首に皺が見え始め、脛の赤みと痛みも取れ本来の色白の素肌が現れてきました。

 悪い所、痛い所の局部を直接治療しながら全身の免疫増強も促す私達の手法に武藤さんの身体が応えてくれました。長い間苦しんだ症状と痛みです。諦めずに来ていただいて本当に良かったと冥加に尽きる思いです。

パニック障害?

 「電車に乗るのが不安でたまらないんです。 何とかしてください!通勤中の電車に揺られると耳がボーンとなって眩暈がして吐きそうになるんです」。

 八幡のHさん64歳男性はパソコンと長時間睨めっこ。頭痛、目の周りの痛み、頭と肩のコリと痛み、花粉症、頻尿に軽い脳梗塞を患っています。眩暈は平衡と歩行に身体のバランスが取れない異常感覚を言うのです。周囲が動いている場合は耳と脳に由来します。耳鼻科とMRIの処置も受けていました。

 メニエール病でも頭位性眩暈でもなく分かりません。後頭部から頭、肩の硬直があり、左右差が強く、足冷えもあります。背部のストレス点の硬結が酷かったので、督脈という脊椎上の経脈のお灸をして差し上げました。熱いはずのお灸が感じません。続けて暫くしてから感じたようです。これが効きました。「薬ではこうならないんだよね」。表情から回復している様子が分かりました。鍼、灸の素晴らしさを知っていただいた症例だと思います。高齢者の多剤服用に気を付けましょう。

スポーツでの筋肉痛

 先日、週2回ジムで身体を鍛えているTさんが「身体中痛い」と来院されました。普段より運動強度を強くしたため、筋肉痛になったようです。

 一般的に筋肉痛は激しく筋肉を動かした際に筋繊維が傷ついて生じます。傷つきやすいのは伸張時(筋肉が伸びるとき)です。この修復過程で炎症が生じ、セロトニン等の発痛物質が発生して筋肉痛が生じるといわれます。

 見分け方としては、運動直後に痛み出し、局所的に痛みが激しい場合は打撲、捻挫、筋断裂、靭帯損傷、骨折の疑いがあり、筋肉痛の場合は散発的に広範囲に及び、軽度の痛みです。腫脹、内外出血、発赤はありません。

 回復法としては、直後の冷却、数時間後の温熱療法、ストレッチ、マッサージ、ウォーキングや鍼治療が効果的です。筋、神経系への干渉により筋緊張を緩和し、筋内血管を拡張させ、血行を改善し、修復を促進します。

 現代人は運動不足です。運動は、ストレスを発散し、筋力増強、怪我の予防、免疫力の向上、精神の活性化に役立つなど良いことずくめです。特に老人が多くなり医療・介護の負担問題を軽減する為には老人の運動不足を解消しなくてはなりません。

甲状腺疾患が増ええます。原発?

 「一分間に脈が90以上もあるんです。めまいも耳鳴りも…」。千葉市の女性、関口さんが思い詰めたお顔で来院されました。ストレスを抱え易いお人柄です。検査をお勧めしましたら、病院では甲状腺機能亢進症との診断でした。甲状腺の分泌異常は女性に多い疾患です。

 人には涙腺や唾液腺等多くの腺がありますが、甲状腺は内分泌腺の一つで頸にあります。分泌されるホルモンは体温や心臓・消化管の調整等、全身の細胞に作用します。甲状腺ホルモンが亢進すると寝ていても走っている状態になり、動悸、息切れ、多汗等の症状が出ます。甲状腺が腫れることから中医では頸太病とも申します。関口さんの場合は、情志(ストレス)が抑鬱して(溜まり)頸に停滞した状態です。治療にはビタミンCが強い味方です。ひと月足らずで見違えるほど明るいお顔になりました。

 福島の原発事故以来、甲状腺異常が増えています。廃炉には40年もかかります。900トンものデブリ(溶け落ちた核燃料)を一体どうするのでしょう。太平洋プレートや南海トラフの巨大地震の危機も迫っていると言われております。それでも経済の為に原発稼働は続きます。想定外などともう言い訳は出来ません。今度こそ日本沈没です。

鼻で呼吸をしていますか?

 「声がかすれて出にくいんだよ」。大和田のOさん男性69歳。ネバネバとした痰が絡んで、発声異常が見られます。仰向けになって寝ていただきますと、口をポカーンと開いた状態です。常日頃、口呼吸をしてるのでしょう。

 通常、動物は「鼻呼吸」です。鼻にはフィルターの役目をする鼻毛があって、外気からの空気を丁度良い温度と湿度にし、異物が気管支に入り込まないように防いでいます。脳の働きにも影響するのです。鼻呼吸の緊急代替性のために人間だけが「口呼吸」できますが、喉が渇き、免疫力が下がります。

 耳鼻咽喉の治療が必要ですが、『鼻通穴』という特効穴(ツボ)があります。「鼻が通ってきたよ」。Oさんは口が閉じられています。アレルギー体質の江戸川区のFさん女性71歳の治療にも鼻通穴を使用しました。ピタッと鼻水が止まりました。得気といって鼻にツーンとくる感じがあればしめたものです。「アーアー。声も出しやすくなった。治療後はいいんだよね」。定期的な治療で鼻呼吸も発声も改善されます。

不思議に治るんです

 四年前、バレーボールのコーチを務めていたGさんは練習後に左肩周囲の違和感の後、痛みを覚えました。我慢できる範囲なので時間が経てば楽になるだろうと思っていました。そのうちに肩が回らなくなって痛みが強くなり、左腕が上がらなくなりました。就寝時に眠れない日々が続いたのが、押し迫った去年の暮れのことです。

 痛めた四年前は外見上、内出血、腫脹、断裂音はなかったようなので、筋断裂ではなく、筋膜炎、軽度の筋挫傷と思われます。痛めやすい筋肉は二関節筋といって、関節を跨ぐ大腿や上腕や下腿が多いのです。正確な診断を行うにはエコーやMRIでの画像検査が必要です。

 硬く動きの悪い筋肉にはパルス治療や灸が最適です。今回は横向きで左上肢、肩甲帯を中心に特技を施しました。治療後は、痛みも激減し、左上肢がしっかり挙上できるようになり、洋服も着られるようになりました。Gさんは「Kさんの紹介で来たんだけど、本当に、不思議に治るんだね。正月は本当に助かったよ。」

豊臣秀吉も愛したお灸

 お灸は艾を皮膚上で燃焼させて病態に治療効果をもたらします。艾はヨモギの葉の裏の産毛を集めて陰干しして精製したものです。約3千年前に中国で発明され、後に遣隋使や遣唐使により日本に伝わり、発展してきました。

 お灸をすると皮膚の下にある筋肉や血管、リンパ管が刺激されて細胞が活性化し、免疫作用がアップします。リンパの流れも改善して浮腫みが解消、温熱効果により局所の充血や貧血を調整して炎症を和らげます。

 シネオールという精油成分は強力な消毒・殺菌・鎮静・鎮痛効果を併せ持ち、香りにはリラックス効果もあります。治療中に「アチチっ!」と声があがることもありますが、肩や腕がこわばる程パソコン仕事を頑張った中田さんは張りが取れて柔らかになり、癌と闘う良川さんは浮腫みや怠さが改善しました。

 豊臣秀吉が茶々に「嫌いなヤイト(お灸)を我慢して据え、病いが快癒したと聞いて満足している」と送った手紙が発見されました。秀吉が57歳にして秀頼を授かることができたのもお灸のおかげです。

長時間運転ご用心

 アクセルとブレーキを踏むのは右足だけです。足関節から膝関節、股関節、仙腸関節、下部の腰椎まで動作が伝わります。

 昨今の道路事情から毎日何百回も同じ動作が続きます。労損性の捻挫から疲労骨折まで起きています。腰椎の変形からは神経痛が絶えません。

 八幡のKさんは一日6時間、時には12時間以上も運転しています。71歳ですから疲労も溜まっていました。「夜痛くて一睡もできないんだよ!」右の腰から股関節にかけて確かな圧痛点が広がっています。こうなると痛み止めも効きません。横向きと伏せた状態の交互の治療を要します。2、3日は夜の痛みが取れませんでした。パルスに吸角にお灸も使いました。腰眼というツボを押圧すると「ソコ!ソコ!」大きな声を上げて鍼を要求します。寄鍼吸角は著しい効果を上げています。

 心配で電話フォローをしますと「40年来の痛みが取れてお正月はとても助かったよ。有難う」でした。ホッとしました。車の運転で足腰を痛める方が絶えません。今年も電話のフォローで一喜一憂することでしょう。

笑顔になる治療が大切です

 先月、80代女性 I さんが来院されました。症状は頸、肩の痛み、便秘、頻尿、睡眠障害等、多々ありました。パーキンソン病の影響で自律神経にも障害を来しています。

 パーキンソン病の日本における有病率は10万人に100〜150人ほどです。発症年齢の多くは60代で、男性にやや多く、特徴は仮面様顔貌と言われる硬い表情と、小刻み歩行で歩幅が狭く、時には速度が増して前傾姿勢が強くなり、突進現象を生じます。手足の震えやこわばりがあり、初期では左右差がありますが徐々に両側に症状が現れます。原因は脳内物質の黒質、神経伝達物質のドーパミンの減少です。来診時の脈診は欠かせません。

 治療は頭鍼パルスと頭部のお灸が功を奏します。東大の研究チームが頭に微弱電流を試みたところ改善が見られたと発表しています。頭鍼パルス時に手の震えが止まり、舌の回りも良くなり、お話しするのが楽しそうです。そして表情は豊かになって笑えるようになりました。

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