手足の麻痺 脳梗塞
去年11月に脳梗塞で倒れ、入院リハビリされていた70代の男性Kさん。「右肩から指の先まで浮腫み痺れる、脚の裏も痺れます」。この世の終りの様なお顔でした。ご署名をお願いしましたら「とてもじゃないがペンなど持てない。文字は書けない!」。と嘆かれていました。
脳梗塞は血栓が脳の血管を塞ぎ、その先の脳血管に血液が行き渡らなくなる為に細胞や組織が壊死し、脳に大きなダメージを及ぼします。突然発症し、数分~数時間で急速に症状が進みます。
「指端穴」は特効穴です。頭鍼も用い、脳と身体の覚醒に努めました。治療3日目、初日とは別の書類にご署名が必要で、「持ち帰って奥様に代筆を…」とお願いしましたら、Kさんは書類をひょいと持って台の上でサラサラとご署名下さいました。初日からの変わり様には驚きました。その後も「手に力が入るようになった!」、奥様と「社交ダンスに行った!」等のお話を聞き、嬉しい限りです。
脳梗塞の治療は発症後なるべく早く始めることが理想です。中国では発症の翌日には病院の治療と並行して鍼灸治療を始めます。