歳でも諦めない
高齢の方で腰痛になり、病院で診てもらうと「骨が変形しているから、痛くても仕方ない」と云われ諦めてしまうケースがあるようです。高齢者の腰痛治療では、歩幅の低下による骨盤回旋力の減少、殿筋の筋力低下などを考慮します。本北方の大正生まれのMさんは昨年の9月に息子さんに連れられ来院されました。ベッドにうつ伏せになるのもやっとでした。急性の腰痛により過緊張で筋肉は硬結化していました。そして、治療をしていくこと数カ月、重要な治療点は元よりあっちが痛い、こっちが痛いと痛みが動く事もあり、痛みの追いかけっこをして治療する事もあります。痛みが移動するという事は良くなっている証拠です。徐々に自力で起き、独りでトイレにも行け、最近ではお裁縫もするそうです。『痛い!痛い!』と言っている母親を連れて歩く息子さんを、虐待しているのではないかと見当違いをする人もいたそうです。寝たきりにさせまいとする息子さんの親子愛の姿です。