スポーツでの筋肉痛
先日、週2回ジムで身体を鍛えているTさんが「身体中痛い」と来院されました。普段より運動強度を強くしたため、筋肉痛になったようです。
一般的に筋肉痛は激しく筋肉を動かした際に筋繊維が傷ついて生じます。傷つきやすいのは伸張時(筋肉が伸びるとき)です。この修復過程で炎症が生じ、セロトニン等の発痛物質が発生して筋肉痛が生じるといわれます。
見分け方としては、運動直後に痛み出し、局所的に痛みが激しい場合は打撲、捻挫、筋断裂、靭帯損傷、骨折の疑いがあり、筋肉痛の場合は散発的に広範囲に及び、軽度の痛みです。腫脹、内外出血、発赤はありません。
回復法としては、直後の冷却、数時間後の温熱療法、ストレッチ、マッサージ、ウォーキングや鍼治療が効果的です。筋、神経系への干渉により筋緊張を緩和し、筋内血管を拡張させ、血行を改善し、修復を促進します。
現代人は運動不足です。運動は、ストレスを発散し、筋力増強、怪我の予防、免疫力の向上、精神の活性化に役立つなど良いことずくめです。特に老人が多くなり医療・介護の負担問題を軽減する為には老人の運動不足を解消しなくてはなりません。