コロナストレスで不眠と夜間頻尿
稲荷木のUさん82歳男性。「寝つきはいいが一晩で3回もトイレに起きるんだ。起きると寝れなくてね」。高血圧と不整脈があります。高齢者体操と太極拳もしていましたが、コロナでお休み。毎日7千歩のウオーキングは続けています。夜間頻尿とは睡眠時に2回以上トイレに行くことです。高齢者の場合は腎臓の尿の濃縮力が低下し、排尿の回数が増えます。尿が溜まっていないのに膀胱が収縮してしまう過活動膀胱や、前立腺肥大等も頻尿の原因です。トイレに起きてもすぐに寝られれば問題はありません。Uさんの後頭部は柔らかく、プカプカとしており、熟睡できていない証拠です。安眠穴という特効穴と、背部のストレスの反応点を取り、百会穴と失眠穴のお灸をし、アスコルビン酸も飲んでもらいました。
「テレビで不眠に鍼が効くってやってるのを見たんだ。薬を飲んでも寝られなかったからね。トイレは1回で済むようになったし、起きてもすぐ寝られるようになったよ。さっぱりした!」。とても良い表情です。コロナの恐怖より、生計の不安の方が大変になりそうです。