圧迫骨折にご用心!
「朝起きたら腰が痛いの。だけどいつもと感じが違うの。バスの中で揺れたので踏ん張ったら、力が抜けて倒れそうになったの」と80歳代のSさん。レントゲンでは分からなく、MRIの結果、圧迫骨折と診断されました。
文字どおり、背骨が押しつぶされるようにして骨折します。多くは骨粗鬆症から起きています。老化や服薬、運動不足、持病など通常考えられない原因で起きます。くしゃみや尻もち、買い物、寝返り、寝起きなどちょっとした動作でも起こします。
Sさんの場合は、ベッドから落ちたのが原因です。癌の治療薬と、運動不足による筋力の低下もあるのでしょう。鎮痛剤を頂き、物々しい6万円もするコルセットをなさって来られました。医療用具となると、何でも高価になります。許認可制度がコスト高にして時代にそぐわなくなったからです。
ともかく、固定と安静と治療が必要です。痛みの緩和と治癒促進は私たちの独壇場でしょう。私たちは現在、時間の許す限り、"オイシイ患者さん”にならないためのストレッチ検査と運動を治療に組入れています。