検査では異常なし。ですが苦しいんです
首下がり症候群は、加齢や何らかの疾患で筋肉が衰え、頭を支えられなくなります。奥様と一緒に来られた大野町の農業Nさん71歳は、首が下がり、目がトロンとしてロレツも回っていません。6月ごろ、耕運機の操縦ができなくなって耕運機ごと転倒し、前頭部を強打しました。高血圧・前立腺肥大・甲状腺肥大がありますが、さらに様子がおかしいことに奥様が気づき、8月と11月に大病院2院で検査を受け、脳梗塞・パーキンソン病でもなく、「異常なし」との診断でした。
その後、整骨院に6カ月も通いましたが、食事をするとむせて、飲み込みも悪くなりました。左腕が上がらず、力も入らなくなって来院されました。前頚部・肩甲帯に頭鍼療法を用いています。治療中はとても気持ち良さそうでした。3回の治療で首が下がることはなくなり、言葉ははっきりと発音できるようになりました。左肩は筋力低下があり、まだまだかかりそうです。検査で「何も悪いところはありません」と言われても、病的症状の方が多く見られるのです。