千葉県市川市南八幡4-3-17斎藤ビル2F

お気軽にお問合せください

診療時間:平日 9:00~18:00
     土・日・祝日 9:00~17:00
※水曜日休診

ストレッチは伸ばす、引っ張るという意味の英語であることから、筋肉を伸ばす体操の名称としても用いられます

 私たちは「股割きストレッチをしてください」「座禅ストレッチをしてください」と日に何度も何度も申し上げています。筋肉は運動と循環と臓器を潤します。筋腱は硬く縮むことはあっても、伸ばしてあげないと弾性を失います。

 叙勲に誉ある有名な茶道の先生のご紹介でⅠさん84歳女性が来院されました。腰、お尻から太腿、脹脛まで痛くてうつ伏せにもなれません。少し身体を動かすと電気のような痛みが走ります。脊柱管狭窄症で手術が必要と言われています。腰、坐骨点、腰眼への寄鍼と神経枝に沿った治療をして牽引、そして家では必ず毎日少しずつ股割きストレッチをしていただきました。

 治療の最大の目的は、原因の除去にあります。症状の寛解だけでは何度も同じ症状でお悩みになるからです。原因が解消して初めて治癒に結びつきます。「年末に孫たちと温泉旅行に行ってこられたの!」。Ⅰさんの弾ける笑顔に、私たちも思わずVサインをしました。

中村哲医師の冥福を祈り、偉業に絶句し黙祷

 戦火に荒廃したアフガンの地の60万人の人々に水と緑を与えた医師が凶弾に倒れ、涙します。唐代の医学書『千金方』に「上医は国を癒し」とあります。ハンセン病の治療から灌漑事業に転じ、1万6500ヘクタールの荒地を緑と化し、多くの人々を救った日本人を誇りとします。爪のアカを煎じて少しでも見習い、来年も頑張る所存です。

 胃袋と胃酸をフラスコに例え、投げ込まれるたくさんの薬の恐ろしい副作用を高齢者の方々に30年も前から訴えてきました。やっと多剤服用として騒がれてきました。特に痛み止めの薬と神経系の薬の長期服用は気を付けましょう。

 ヘルニアや狭窄症、圧迫骨折、すべり症、側彎症、変形等の昨年の臨床実績は満足の数です。手術に至る前に来られると良いでしょう。来年は痛み、痺れ、コリが取れた後の矯正に力を入れ、原因の是正に力を入れます。意志力を養い、怖れずに笑います。ストレッチをし、歩きます。運動して汗をかきます。加工食品を避けて自然食を心がけます。身体を清潔にし、冷やしません。多くの人と語らい、山川草木、海と空に居しましょう。

転倒にご用心 即、手当が肝心

 市川市東菅野のNさん78歳男性は、眼科に行った帰りにつまづいて右手を突いて転んでしまいました。右肘が痛いのですぐに行きつけの医療機関を受診したところ、レントゲン撮影し、「軽い骨折ですね。放っておけば治りますよ」と言われ、何もしてもらえなかったそうです。

 放っておけば治ると言われても痛みは増すばかりで右手が使えません。心配になって来院しました。右肘から末梢部位の手先にまで浮腫と変色がありました。着替えも一人ではできません。箸も持てないのでフォークでの食事です。ぶつけたり、捻ったりした直後には整復して冷やし、固定して安静にすることが大切です。手当をしっかりしておけば治りも早く、後遺症も防げます。

 「来週どうしても運転をして出かけなければならないところがあってね」。鍼と吸角の施術に、肘を支えてサポータをして差し上げました。3回の治療で腫れもほとんどなくなり、着替えも早くできるようになりました。「無事に片道4時間の運転で往復できたよ」。まだ無理はしないでください。三千年の歴史を持つ伝統医療は疎かにされている最大の医療資源です。自然医学として見直されるべきでしょう。

「手術は嫌なんです。何とかして下さい」

 43歳の男性Kさん。お尻と腿の後側が痛み、長距離運転の仕事にも行けません。病院では椎間板ヘルニアと診断され、手術を勧められました。椎間板の線維輪に亀裂が入り、脱出した髄核が神経を圧迫し、痛みや痺れを起こしています。車の運転の姿勢と左右の脚の運動の偏りから生じます。

 椎間板は背骨同士を連結し、外力からの衝撃を吸収します。外部は線維輪、内部は髄核の二重構造。髄核の殆どは水分なので弾力性がありますが、血管がないので修復・再生しにくい組織です。加齢や労損により椎間板は徐々に水分が失われ、弾力性が落ち、少しずつ潰れていきます。身体を保持するために常に外力に晒されているので、長時間の座位では殊更に負担が大きくなります。

 ヘルニアの部位への寄鍼と剥離療法、牽引は狭くなった椎間を広げるのにとても効果的です。脊柱管狭窄症の方々にも喜ばれています。一番大切なのは治療後のストレッチ等の矯正です。楽になっただけで治療を止めると、原因が除かれていないために再び症状が現れてしまいます。何度も同じ原因で通院する”おいしい患者さん”にならないで下さい。

脚に力が入らない

 江戸川区鹿骨のKさん83歳女性。「この間、車に乗せてもらって降りようとしたら、左脚に力が入らなくなって、倒れそうになったのでびっくりしました」。股関節の回旋を良くする為のあぐらを組む座禅の半跏趺座のストレッチをしていただいたところ、左の脚を右の腿の上に乗せることができません。

 股関節は寛骨臼と大腿骨頭よりなる球関節で、人体最大の荷重関節です。筋肉や腱、靭帯の軟部組織が複雑に絡み合っています。大転子を包むように取穴をしました。周囲には新穴を含めた特効穴があります。「そこ響きますね」。治療後には、左脚を右脚に乗せられ、半跏趺座の姿勢がとれました。

 高齢者が要介護状態になる前に「フレイル」という「衰え」の状態があります。加齢による身体的衰えと、社会的・環境的な変動が原因です。身体の運動はもちろんのこと、精神的な運動も怠らず、社会との交流に努めましょう。

 「孫のお芝居を見に行きたかったの。これで行けるわ。ありがとう」。ひきこもり状態から外出をすることによって、フレイルが好転します。少しでもみんなで自立を心がけましょう。社会保障費の増大に歯止めがかかりません。

浮腫みの老婦人

 世界的なソプラノ歌手・佐藤しのぶ様を偲び、心からお悔やみ申し上げます。ご家族ぐるみでお見えになっておられたので職員一同ショックを受けています。

 80歳の北小岩のSさんと東菅野のHさんは、足背から膝まで大根のように腫れて杖をついてお見えになりました。お二人とも血糖値が高く心臓に異常があります。Sさんは両膝も腫れ、Hさんは腰のヘルニアの手術の後に脊柱管狭窄症の診断も受けています。10種類に及ぶ多剤服用もしていました。薬を沢山、長く飲みますと臓器を疲れさせます。

 浮腫は組織液が余計に溜まった状態を言います。心臓性と腎性がありますが、両者は競合性があります。心臓のろ過作用が低下している状態です。気を取り入れ、血液を運び、水を処理する機能の平衡が失われている状態です。

 寄せ針吸角は即効性があります。肺脾腎のバランスと高揚を図り、全身の治療を行っています。「治るのでしょうか?」「早く治してください!」。苦しいのでしょう。焦っていましたが、今は「良かった!少しずつ歩けるようになりました」と喜んでおられます。

足がシビレて10分も歩けないの!

 「娘家族が泊まりに来て、お布団敷いたり、片付けしたりしたら、太腿から足先まで痺れてしまったのよ」。成田にお住まいの70代の女性Tさん。10分も歩けないとなると大問題です。以前から診断されていた腰部脊柱管狭窄症が悪化したのです。

 痛みはあまり強くなく安静にしているときには殆ど症状がないのが特徴です。立ったり歩いたりすると太腿や膝から下に痺れや痛みが出ます。多くは加齢による骨の変形や靭帯の肥厚が原因で、長い距離を歩くことができずに立ち止まってしまうのは腰部脊柱管狭窄症の症状です。「沢山のお布団の上げ下ろしなど以ての外です!」。

 治療は少々厳しく、狭脊穴を用いて腰から左足先の治療に集中します。症状が強いときは患部に集中しますと治療が散漫にならず、早い効果が期待できます。腰から足まで縦取のパルスで通気を促し、足裏には熱いお灸もします。ひと月後には「ダンス教室で最後まで休まずに踊れたのよ」と満面の笑みでご報告を頂き、まずは一安心です。

運動のススメ

 2018年の日本人の平均寿命は男性が81.25歳、女性が87.32歳で、ともに過去最高を更新しました。 一方、自立して生活ができる年齢を指す「健康寿命」は、男性が72.14歳、女性が74.79歳で、平均寿命とは10歳近く差があります。健康寿命を延ばすことが医療費や介護費を減らすことに繋がります。

 高齢者がいかに生きがいを持って過ごすことができるか。自分のことは自分でする。それには、運動をし続け、筋肉を維持することが肝要です。

 八千代市のKさん71歳女性。「孫とボール遊びをしたら腰が痛くなってね」。若い頃から運動をしたことがありません。筋力が衰え、ちょっとした運動をしただけで関節各部に障害が起きます。腰や膝が痛いから運動をしない。運動しないから益々悪くなるという悪循環。

 でも、適切な運動をして鍛えることによって、筋繊維はどんな年齢になっても増やすことができるのです。腰痛予防には股裂きストレッチに座禅ストレッチ、スクワット。やり方をお教えしています。「この間、ひと駅分歩いたのよ」。やっとKさんも運動習慣が身についてきました。健康は意志力です。

胃癌、甲状腺腫瘍、不整脈、脂肪肝、前立腺肥大、橋本病、顔面麻痺、腰痛、股関節症

 佃島の高層マンションにお住まいの上場会社の元重役さんがお見えになりました。大変な病歴の肩書もお持ちです。癌の症状と同じで、背中が張って苦しく耐えられないそうです。精神安定剤を20年間もお飲みでした。病院通いが現在のお仕事です。

 何でも、外国の電気自動車の株を買って大損してしまったとぼやいていました。投資はどんなに頑張っても損して当たり前と言われています。ストレスをためないようにして下さい。”老後の2千万円”の投資はくれぐれもご用心。深夜のコンピューター投資は大変なストレスになります。高齢者はお止めください。

 6月26日から3日おきに8回来られた日に「ゴルフに行けたよ!」と仰られました。頸の三段鍼に背部兪穴のパルスとお灸は効きました。

 10月から消費税が上がります。税金はお金持ちから頂いてください。貧乏人を豊かにすると景気も良くなります。トリクルダウンの経済理論はウソでした。日本だけでなく世界中の経済がオカシクなっています。人を貶めてでも名を求め、財を蝕む人間の欲望は恐ろしいものです。ご用心ご用心。

手足の麻痺 脳梗塞

 去年11月に脳梗塞で倒れ、入院リハビリされていた70代の男性Kさん。「右肩から指の先まで浮腫み痺れる、脚の裏も痺れます」。この世の終りの様なお顔でした。ご署名をお願いしましたら「とてもじゃないがペンなど持てない。文字は書けない!」。と嘆かれていました。

 脳梗塞は血栓が脳の血管を塞ぎ、その先の脳血管に血液が行き渡らなくなる為に細胞や組織が壊死し、脳に大きなダメージを及ぼします。突然発症し、数分~数時間で急速に症状が進みます。

 「指端穴」は特効穴です。頭鍼も用い、脳と身体の覚醒に努めました。治療3日目、初日とは別の書類にご署名が必要で、「持ち帰って奥様に代筆を…」とお願いしましたら、Kさんは書類をひょいと持って台の上でサラサラとご署名下さいました。初日からの変わり様には驚きました。その後も「手に力が入るようになった!」、奥様と「社交ダンスに行った!」等のお話を聞き、嬉しい限りです。

 脳梗塞の治療は発症後なるべく早く始めることが理想です。中国では発症の翌日には病院の治療と並行して鍼灸治療を始めます。

高齢者の高血圧

 130超えたら血圧高め!」。お茶のCMです。最高血圧は、心臓が収縮して全身に血液を送り出すときの血管壁への圧力のことです。治療を要する高血圧の診断基準が130にまで厳しくなりました。

 日本人の半分が高血圧で、高齢者の6割が要注意です。加齢・食生活・ストレス・運動不足が自律神経のバランスを崩して血圧を乱高下させます。年を取れば血管の柔軟性が落ちて血圧が高くなるのは当然です。数値に囚われ薬を一生飲み続けなければいけないのでしょうか?薬を飲んでいることに安心しがちですが、長期服用の副作用で腎機能の低下、自律神経への影響が強くなります。

 市川市平田のMさん女性77歳。高血圧と狭心症で薬は7種類も服用しています。血圧は薬を飲んでいるのに200近くになりました。「何とかして先生!!」。後頭部・首・肩・背部兪穴・ストレス点を取穴し百会・湧泉穴に熱いお灸を据えました。「孫のトライアスロンの応援に仙台まで行ってこれたの」。夏場は血圧低下や脱水が起きやすいので、高齢者は高血圧の薬の服用を慎重にしましょう。薬を飲む前に生活習慣を見直しましょう。

捻挫の鍼治療は費用と時間を半減します

 ゴルフ中に足を取られ転倒したTさん、ジムでランニング中に足首を捻ったIさん、買い物中に躓いたNさんが来院しました。お三方とも足関節捻挫で足首の腫れが酷く、歩行もやっとのことでした。

 捻挫直後の処置は冷却、固定、安静が大事です。しかしながら腫れはすぐには引きません。私達は鍼を使うことで従来の治療の半分以下の時間と来院回数で済ませられます。治療で大切なことは外傷重度にもよりますが置鍼後のパルスと吸角をして内外踝(くるぶし)を締めて固定することです。痛みの緩和は冷却処置、受傷側の脛の外側の筋肉の硬直を和らげることと、受傷部位をサポーターやテーピングでしっかり固定して患部に負担を掛けさせないことです。

 捻挫の原因は単なる外傷性のほかに筋肉、靭帯等の軟部組織の老化や受傷歴による労損性のものが増えています。治療後のお三方は普通に歩けるのが不思議なようなお顔をしており、「もっと早く来れば良かった」と言っておられました。日常起きやすい捻挫に鍼治療は最高です。

「骨がボロボロになって腰の骨が折れたんです!」

 浅草からお見えになったテレビでお馴染みの96歳Aさん。女性ホルモンと加齢、運動不足、食事、病気などの原因で海綿体の部分がスカスカになってしまいました。

 健康な人には考えられない弱い外力や体重によって圧迫骨折が起き、因果関係が分からない場合が多いのです。高齢者の方は腰椎と大腿骨頸部骨折にお気をつけください。痛みのために運動不足になって悪循環に陥り、他の臓器性疾患も引き起こします。高齢者は新しい骨に入れ替わるのに時間が掛かるか、またはできない場合があります。無理矢理な薬、注射は避けるべきです。

 触診と叩打法によって頸椎から尾椎に至るまでを叩いて感覚をお聞きしますと3か所の損傷部位が分かりました。椎間と湾曲した部位にパルスを取り、独特な穴位を取り、光線療法に灸法も用いました。

 2年間、痛くて10メートルも歩くのが困難だった96歳のお婆ちゃまが駅まで休まず歩けたのです。4回目の治療中に「良かったですね」と声を掛けますと「ウン、ウン」と気持ち良さそうに頷いておられました

「太ももの後ろ側が引っ張られるように痛みます」

 市川市のUさん(84歳男性)は4~5日前から階段を上がるのが辛く、来院されました。Uさんは股関節・膝が変形し、ガニ股の状態です。神経根の圧迫で坐骨神経の走行に沿った痛みが走っていました。

 問題は、何処で坐骨神経が圧迫されているのか?これが治療のポイントになります。坐骨神経が何らかの原因で圧迫されれば、腰から足にかけての何処かで電気が走ったような痛みや、ビリビリとした痛み、重く強張った感じ等が生じます。触診はレントゲン・MRIにも劣らない程大切です。股裂(またさき)と座禅ストレッチは治療の難度と大まかな部位を教えてくれます。坐骨神経の走行に沿った治療を続けました。それと同時に、仙腸関節を股間節を柔軟にするため、股裂(またさき)ストレッチと座禅ストレッチを毎日してくださいーと繰り返し申し上げました。

 高齢者の方の柔軟体操は毎日欠かせません。坐骨神経は身体の中で最も太く長い末梢神経で、腰の辺りから足の爪先まで分岐して伸びています。身体全体の神経にも影響を及ぼします。

"3回の治療で腕が上がった!”

 「いやー、困ったよ。昨日から急に右腕が上がらなくて、寝ていても痛くて目が覚めるんだ」。浦安市の男性Aさん78歳。10連休中のことです。腕を袖に通すのに着替えも大変。

 右頸に硬結があり、肩甲骨の内側に圧痛点がありました。「久しぶりにちょっと遠くまで運転をしたからかなあ?今の車は性能が良いから、右腕だけでも運転ができちゃうんだよね」。危ない、危ない!長時間の固定位が災いして、頸・肩・腕の頸腕神経叢が圧迫された頸肩腕症候群が疑われます。

 初回は右側臥位で肩甲骨を包み込むように取穴し、秘伝の腋下の特効穴も使いました。1回の治療で、自力で上げられなかった右腕が水平位まで上がり、夜間痛もなくなりました。3回目には「休み中でしょう。助かったよ。立山にダイヤモンド富士を撮りに行くんだ」と意気込んでいました。「こんなに早く治ったら、うちは倒産してしまいますよ」と冗談を言うと、笑いながら今まで撮影してきた写真を見せてくれました。趣味っていいものですね。スマートフォンで見る素敵なプチ写真展でした。

理学療法士と私達の共同作業

 ご友人のご紹介で来院されたNさん(66歳女性)昨年11月、左下顎の悪性腫瘍を切除しました。その影響か、左上肢が上げられなくなりました。

 手術や放射線、抗癌剤の治療によって多くの人が疲労感と運動能力の低下に悩んでおられます。そんなとき、リハビリで基本動作の回復と維持の運動が心身共に大変役立っています。自宅での肩甲骨体操やストレッチ、段階を踏んでの筋力トレーニングも必要です。

 一方、私達は漢方の気血の流注を考え、頸から肩甲骨、上腕骨から手関節の周囲に至るまでのツボを使って鍼を打ち、パルス、吸角、お灸を用います。通常、五十肩のような場合は2,3回の治療で腕は上がります。Nさんの場合は手術によって筋繊維と神経、血管、脂肪組織、骨を切除していますので時間という名の治療も必要です。それでも、リハビリのおかげで一か月も経たないうちに左耳に付きそうな位に腕が上がるようになりました。ご本人は大変喜んでおりますが、もっと良くなります。継続は力なりです。

足が真っ赤に腫れて触っただけでも痛いんです。二年前から結節性紅斑と言われて病院で治療してます。

 脛の全面に好発する皮下脂肪の炎症です。菌やウイルスの感染アレルギー、薬の副作用、内臓疾患の合併症等が原因といわれています。浦安の武藤さん二年前からステロイドで治療してきましたが脛は熱を持ち真っ赤に腫れて変わりません。末梢循環不全による浮腫みもあり、脛に少し触っただけでも悲鳴を上げます。

 脛の毛細血管の炎症を抑えるために軽擦法による皮膚マッサージで循環を促し、全身の免疫を活性化する五臓賦活の鍼灸治療を根気よく続けました。後半に入っての燻蒸療法は非常に効果的でした。だんだんと良くなり、浮腫んで履けなかった靴が履けるようになり、腫れて硬かった足首に皺が見え始め、脛の赤みと痛みも取れ本来の色白の素肌が現れてきました。

 悪い所、痛い所の局部を直接治療しながら全身の免疫増強も促す私達の手法に武藤さんの身体が応えてくれました。長い間苦しんだ症状と痛みです。諦めずに来ていただいて本当に良かったと冥加に尽きる思いです。

パニック障害?

 「電車に乗るのが不安でたまらないんです。 何とかしてください!通勤中の電車に揺られると耳がボーンとなって眩暈がして吐きそうになるんです」。

 八幡のHさん64歳男性はパソコンと長時間睨めっこ。頭痛、目の周りの痛み、頭と肩のコリと痛み、花粉症、頻尿に軽い脳梗塞を患っています。眩暈は平衡と歩行に身体のバランスが取れない異常感覚を言うのです。周囲が動いている場合は耳と脳に由来します。耳鼻科とMRIの処置も受けていました。

 メニエール病でも頭位性眩暈でもなく分かりません。後頭部から頭、肩の硬直があり、左右差が強く、足冷えもあります。背部のストレス点の硬結が酷かったので、督脈という脊椎上の経脈のお灸をして差し上げました。熱いはずのお灸が感じません。続けて暫くしてから感じたようです。これが効きました。「薬ではこうならないんだよね」。表情から回復している様子が分かりました。鍼、灸の素晴らしさを知っていただいた症例だと思います。高齢者の多剤服用に気を付けましょう。

スポーツでの筋肉痛

 先日、週2回ジムで身体を鍛えているTさんが「身体中痛い」と来院されました。普段より運動強度を強くしたため、筋肉痛になったようです。

 一般的に筋肉痛は激しく筋肉を動かした際に筋繊維が傷ついて生じます。傷つきやすいのは伸張時(筋肉が伸びるとき)です。この修復過程で炎症が生じ、セロトニン等の発痛物質が発生して筋肉痛が生じるといわれます。

 見分け方としては、運動直後に痛み出し、局所的に痛みが激しい場合は打撲、捻挫、筋断裂、靭帯損傷、骨折の疑いがあり、筋肉痛の場合は散発的に広範囲に及び、軽度の痛みです。腫脹、内外出血、発赤はありません。

 回復法としては、直後の冷却、数時間後の温熱療法、ストレッチ、マッサージ、ウォーキングや鍼治療が効果的です。筋、神経系への干渉により筋緊張を緩和し、筋内血管を拡張させ、血行を改善し、修復を促進します。

 現代人は運動不足です。運動は、ストレスを発散し、筋力増強、怪我の予防、免疫力の向上、精神の活性化に役立つなど良いことずくめです。特に老人が多くなり医療・介護の負担問題を軽減する為には老人の運動不足を解消しなくてはなりません。

甲状腺疾患が増ええます。原発?

 「一分間に脈が90以上もあるんです。めまいも耳鳴りも…」。千葉市の女性、関口さんが思い詰めたお顔で来院されました。ストレスを抱え易いお人柄です。検査をお勧めしましたら、病院では甲状腺機能亢進症との診断でした。甲状腺の分泌異常は女性に多い疾患です。

 人には涙腺や唾液腺等多くの腺がありますが、甲状腺は内分泌腺の一つで頸にあります。分泌されるホルモンは体温や心臓・消化管の調整等、全身の細胞に作用します。甲状腺ホルモンが亢進すると寝ていても走っている状態になり、動悸、息切れ、多汗等の症状が出ます。甲状腺が腫れることから中医では頸太病とも申します。関口さんの場合は、情志(ストレス)が抑鬱して(溜まり)頸に停滞した状態です。治療にはビタミンCが強い味方です。ひと月足らずで見違えるほど明るいお顔になりました。

 福島の原発事故以来、甲状腺異常が増えています。廃炉には40年もかかります。900トンものデブリ(溶け落ちた核燃料)を一体どうするのでしょう。太平洋プレートや南海トラフの巨大地震の危機も迫っていると言われております。それでも経済の為に原発稼働は続きます。想定外などともう言い訳は出来ません。今度こそ日本沈没です。

お問合せ・ご相談はこちら

治療内容、治療費、診療時間などわからない点やご相談などございましたら、
お電話からお気軽にご連絡ください。 

どのようなお悩み相談でも結構です。

お電話だけで治った方もございます。    

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
047-378-8825

受付時間:平日 9:00~18:00
土・日・祝日  9:00~17:00

※水曜日休診

日中友好草の根運動から四十有余年。
鍼麻酔から始まった中国鍼を治療に役立てる歴史。
外科的疾患から内科的、精神的疾患に非常に役立っています。

どこに行っても思わしくない症状の方、熱烈歓迎いたします!!
千葉県市川市本八幡の八幡鍼灸整骨院へご相談ください。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

047-378-8825

<診療時間>
平 日  9:00~18:00
土・日・祝日 9:00~17:00
※水曜日休診

ごあいさつ

主任の古川です。親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。

p04_img01.jpg
内村_1.jpg
王さん_1.jpg
王さん_1.jpg

中国医療啓蒙協会
八幡鍼灸整骨院

住所

〒272-0023
千葉県市川市南八幡4-3-17
斎藤ビル2F

診療時間

平 日  9:00~18:00
土・日・祝日 9:00~17:00
※水曜日休診

主なご来院エリア

千葉県市川市南八幡