「嫌ねぇ。もうすぐ梅雨が来て、頭が重くて。体の節々が重くなるのよ」。Nさんがお話くださいました。日本特有の湿気の気候がやってきます。梅雨は高温多湿であり、人間の身体に対して湿気が過剰になり、湿邪が体表から体内に侵入します。湿邪は、重濁性という重く濁った性質を持っています。発汗作用の低下や胃腸機能の低下、食欲の減衰を起こし、下半身や関節部位に停滞し、関節の重怠さや痛みと頭痛や頭重感を引き起こします。
私達は湿邪を身体から追い出します。足には特攻穴が複数あり、鍼と灸で、身体の不調を整えます。その後吸角療法を行います。カップを付けて吸引を行う吸角は、皮膚から侵入した「湿」を身体の外へ逃がす効果があります。カップの内側が白く曇り、過剰な「湿邪」が体内から外へ出てくる独特な現象が見られます。「身体がすっきりして軽くなったわ。まるでサウナに入った後の様に気持ちがいいわ」。毎年悩んでいた梅雨特有の怠さや痛みは私達にお聞かせください。雨空でも、心身は晴れやかに過ごせます。