「足三里」や「関元」などの経穴に灸を施すと、局所的な温熱刺激により気血の流れが促進され、特に末端冷えの改善に効果を発揮します。また、灸は体温調節機能を整える作用もあり、ヒートショック予防の観点から非常に意義深い治療法です。中医学は「身体が無言で示すサインを見逃さない」という精微な観察を重視する医学です。治療点を見極めることにより、身体が本来持つ力を最大限に引き出します。
さらに、日常生活では入浴前後の温度管理が重要です。脱衣所や浴室を適切に暖め、寒暖差を和らげることで血圧の急変を抑えることが可能です。入浴時は四肢の末端から徐々に温める温浴を心がけ、体温をゆっくりと上昇させることが推奨されます。ヒートショックのみでなく総ての病気を防ぐために、現代医学の知識と中医学の智恵を融合させ、冷静かつ柔軟に対応することが必要です。今年もどんな事が起きようと、笑って、動いて、食べて、眠って、自分の健康は自分で守る気概を持ちましょう。
明けましておめでとうございます。