詳しくお聞きしますと「夜中おトイレに3~4回起きてしまうの。もう長い間の習慣になっているからあきらめているのよ」。80歳のCさんは苦笑いしながら仰いました。夜間頻尿は年齢と共に頻度も増える傾向にあります。加齢による膀胱の伸縮性の低下、内分泌や代謝の異常、自律神経障害、多飲、薬剤性、腎臓・心臓疾患、脳血管障害、呼吸器疾患、うつ病など原因は多岐に亘ります。
睡眠不足による眠気や怠さはもとより、夜、トイレに起きることは転倒や骨折等のリスクも高まり、死亡率の増加も指摘されています。膀胱は通常200~400ミリリットル程の尿を蓄えることが出来ますが、頻尿はその半分でもトイレに行きたいと脳へ電気信号を伝えてしまいます。仙骨付近の特効穴へのお灸は即効性もあります。「お灸をしていただいた夜、本当にトイレの回数が減ったのよ。またお願いします」。60代で7割、70代で8割以上の方がアンケートで夜中にトイレに起きると答えています。お悩みの際には「シモ」のことだからとご遠慮なさらず、お気軽にご相談ください。