スマホによる経済効果は年間で数兆円にも及び、関連する雇用の創出、利便性や娯楽など人類への影響は計り知れません。反面、子供たちの健康や教育に対する害も明らかになっています。スマホは利便性を増進する道具ですが、使用中は脳の血流量が低下し、働きが鈍くなるという実験結果があります。筋肉や関節等、人間の機能は楽をすると衰えます。発想力や対人能力、論理的思考を司る前頭葉の発達は10代頃にピークを迎え、発達には様々な体験や刺激を必要とします。鍛えるべき時に楽をしては発達に影響が出ます。堪え性が無く、短気で、効率と良い結果だけを求める人が増え、目先の報酬に飛びつき、結果的に詐欺や強盗の使い捨ての駒にされた若者がニュースを騒がせています。
本来子供を守るべき大人もスマホ依存です。スマホからの絶え間ない過剰な情報量を整理できず、認知機能が衰え、物忘れや判断力、意欲が低下し、スマホを見る時間ばかり増えていきます。スマホを手放す日を一日でも二日でも作ってみてください。スマホを見ることより本を読むことの大切さを忘れています。