「医者に勧められて7月に手術予定です」。変形性股関節症の60代女性のKさん。左股関節の痛みが酷く、鎮痛剤を服用しないと仕事や日常生活が送れないとのことです。股関節を中心に腹部、臀部にも筋緊張と強い圧痛があります。関節の変形は殆どの脊椎動物に生じますが、逆様のコウモリ等には生じません。加齢や運動不足により筋力が低下すると、関節への負担が増え、骨で体重を支えるために変形が生じ、関節を構成する軟骨や土台の骨に生じた隙間に炎症性物質が入り込み、炎症を起こすと更に酷い変形に発展します。酷い変形は戻りませんが、ホメオスタシスの働きで日常生活の不便さが軽減します。
Kさんも治療後は鎮痛剤を使わずに生活できています。人工関節の技術が進歩し、最悪の場合でも救われるようになっていますが、手術後の生活が制限され、お買い物等の日常で煩わしくも感じます。手術をして「はい終わり元通り!」というわけにはいきません。ご自身の身体です。その後の生活も踏まえて熟考しましょう。何んと言っても神様からいただいたお身体が最高の出来具合いです。大切にしましょう。