Kさん58歳女性は小学校の教員を長年勤め、早期退職しました。小脳腫瘍・子宮筋腫・右乳癌の既往歴があります。長年の立ち仕事による腰痛・膝痛、右親指のバネ指で来られました。腱鞘に炎症が起きて痛むのがバネ指です。腱鞘は腱を包み込んでスムーズに動くように補助するトンネルのような管です。指を曲げ伸ばし過ぎたために腱鞘が肥厚して腱が引っ掛かり、外れるときに弾けます。女性ホルモンも関わっていると言われ、妊娠時や更年期の女性に多く、パソコンやスマホをよく使う方にも増えています。病院では痛み止めと湿布を処方され、安静にするようにと言われました。
パチンと弾けるところを注意深く触診し、鍼を打ち、小さい吸角を使用し、引っかかる部分を柔らかくしました。腰痛・膝痛も同時に治療して差し上げました。お相撲さんが準備運動でする股裂きストレッチと胡坐をかくような股関節ストレッチを毎日するようにお勧めしました。「指がパチンパチンする状態が減って、腰と膝の痛みがなくなり、調子がいいです」。