日本人の死因の2位は心疾患です。従来の常識では心臓を休めて負担をかけないことが重要とされていました。現在は心疾患の再発防止のために積極的に運動することが推奨されています。フレイル(加齢による心身機能低下)に加え、寝たきり、座りきりでは生活機能が衰え、健康寿命を縮めます。息切れしない程度のウォーキングをし、徐々に時間を伸ばして心肺機能を鍛えましょう。二足歩行は心臓の位置が高く、足の血流を上へと心臓に押し戻す必要があります。歩いて足の筋肉を動かすことで血液循環が補助され、心臓の負担を減らせます。
常日頃から呼吸を深くし、酸素供給の効率を上げることも重要です。横隔膜を大きく動かすことで自律神経や心臓周辺の筋膜にもアプローチできます。ストレス、肥満、糖尿、高血圧などは運動と食生活で改善できます。「不要な負担は減らし、必要な負荷をかける」。心肺を強くするコツです。80歳と90歳のお二人が共に持病があり、ペースメーカーも入っていますが、健康のために頑張って歩いています。