へバーデン結節。指先の第一関節先端の左右に固いコブ(結節)が表れて赤く腫れたり、指の第一関節が変形して曲がったりします。ときには指先をぶつけると激痛が走る程の痛みが伴います。はっきりと特定されてはいませんが、遺伝性、長年の指先の使い過ぎ、ホルモンバランスの変化、冷えや血液の循環不全が原因と考えられています。へバーデン結節を患っている方は手指が冷たく、頚肩にお悩みの方が多く、寒い冬は苦手です。頚から肩、腕にパルス鍼・遠赤療法を施し、へバーデン結節の患部にも鍼や灸をします。痛みが酷いときは吸角療法も用います。
人間の手指の芸術的で微妙な動きはピアニストのように脳の働きに重大関与します。治療の後、指先を曲げ伸ばし検査をします。「痛くない・・・」と皆さん不思議そうに仰います。変形して痛みのある箇所は所謂、血の巡りが悪く渋滞した淀みが老廃した細胞に硬化と冷えと炎症と痛みを発症させます。手指と趾指は血液循環の折り返し点です。微細な毛細血管ですから温めることと運動することが大切です。