娘さんに手を引かれるように来院されたSさん(79歳男性)。就寝時、2時間毎にトイレに起きてしまい、尿漏れでお布団を汚すことが度々あります。「家族に迷惑をかけることがとにかく辛いんです」。悲しげに、深刻な表情で訴えておられました。3年前に発症したパーキンソンも含めてお薬を6種類も服用されています。気力が衰え、背骨が弯曲し、身体を傾けて歩いています。顔色は悪く、眼に力無く、髪と肌に艶がありません。心身共に極度にお疲れのご様子でした。長い間、お薬に願いを込めていました。
パーキンソンには頭鍼パルス療法と指端穴の治療が効果的です。背部兪穴と四髎穴は欠かせません。手指の震えが無くなり、表情は明るくなり、笑顔も出てきました。今では曲がった背骨を矯正する牽引治療も行っています。背筋が伸び、椎骨が矯正されます。夜間のトイレも3回になり、おねしょも無くなりました。背筋を伸ばすと頭もシャキッとします。不思議ですね。パーキンソンの方は3人お見えになっています。説明の仕様のない効果が期待されます。頭鍼パルスは国立大学の研究室での臨床効果で有効性が新聞記事になっています。