新型コロナウイルス後遺症に悩む28歳男性Mさんが来院されました。コロナの療養期間終了後も手足が冷える、動くと微熱が出る、疲れやすい、呼吸がしづらい、のぼせ、思考力の低下などが続き、改善が見られず、不安いっぱいの面持ちです。ロング・コビットとも呼ばれ、感染後72.5%の方に何らかの後遺症があると言われています。
WHOの定義では「新型コロナウイルスに罹患した後2カ月以上持続し、他の疾患による症状として説明のつかないもの」とされ、代表的な症状に倦怠感、疲労感、味覚・嗅覚障害、不眠、不安感等の自律神経症状、息切れ、咳等の呼吸器症状等が挙げられます。ウイルスの宿主内持続感染と免疫反応不全が原因の一つであると岡山大学から臨床報告されました。
頭鍼、耳鼻咽喉は元より、ストレス点、免疫を活性化し、身体の巡りを促すために背部全体から指端穴も使いました。疲れ過ぎないように気をつけながら治療を続けました。「身体が軽くなってのぼせの症状がなくなってきました」。ホットしたのでしょう、笑顔も増えてきました。