一年以上お見えにならなかった80代のSさんは、腰痛と、下腹部から大腿部の内側にかけての違和感で大学病院の診察を受けましたが、特に異常はないと言われました。
当院では、いつものように座骨・股関節のストレッチをして可動域の確認をしました。筋肉がやせ細り、萎縮しています。この一年ほぼ外出をしなかったとのお話に「コロナフレイル」という言葉が頭に浮かびました。コロナ感染の長期化で外出自粛や社会参加が制限され、体力や筋力、気力が衰える症状です。圧迫骨折痕の影響に加え、運動不足からの筋委縮や姿勢の悪さなどが腰背筋と腹筋のバランスを崩して弯曲した脊髄神経が臓器支配にも悪影響を及ぼしています。
先ずはうつ伏せ、次は仰向けと交互に治療して背部、腰から足、腹部の筋肉のバランスを改善しました。家では宿題としてストレッチポールで背筋を伸ばしてもらっています。風邪の季節です。燻蒸と吸角、マッサージ、灸、又は皮内鍼の免疫増進コースをご利用ください。ビタミンCと発酵ニンニクも無料にて提供しています。