人間は海から来たと言われその進化の仕方は胎児の成長に見られる。胎児は受精してから出生するまでの40週間の間に人間の進化の過程を高速度写真のようにみせる。魚から爬虫類、哺乳類、人間になる姿だ。脳の構造も下層から順に四重の構造をなしている。下層は生命維持装置から表皮に近づくにしたがって爬虫類、哺乳類、最上層の人間の層になっている。前脳と中脳と菱脳の順だ。酒を飲むとこの順に深酔いの状態が表れる。酒を飲むと人格がガラリと変わる。石部金吉のような人が箍の外れた酔っ払いになる。理性は人間の神経だ。次にゲラゲラ笑ったり、美味しいご馳走に大喜びの哺乳類の神経だ。次にオッカナイ暴力を振るったり怒り出したりする自己保存の爬虫類の神経だ。それ以上飲むと生命維持装置が壊れ、吐いたり意識不明になったりする。老化も同じようなものだ。上の層から失われていく。先ずは芸術とか文化的な嗜みは無くなり人間から遠ざかってくる。次に喜怒哀楽の情がむき出しになって子供のようになる哺乳類だ。セックスと食い意地だけが張ってくる自己保存の爬虫類になって最後にはお漏らしなどをし始める生命維持装置の外れた状態だ。