また、お薬で健康を害している方がお見えになりました。睡眠剤に安定剤を三年もお使いになっています。手掌紅斑と言って手のひらの小指の下の膨らんだ小指球筋が赤く斑な色に染まっていました。皮膚の色は青黒く、カサカサでアトピーのように痒さの為の引き掻き傷があちこちにありました。疲れやすく、体力が無く最近は薬が効かなくなりました。後頚部から両肩にかけて無性に凝って頭痛までします。お仕事は夜の十一時まですることがたびたびだそうです。女性で三十六歳の山口さんは外資系の会社にお勤めです。うつ病との診断です。「笑ってみてください。」 唐突なお願いですので本当に笑ってしまいました。「ウツだとしても軽い症状ですよ。」こんなに綺麗に笑えるウツの人に出会ったのは初めてです。「薬をお止めになってジムでエアロで汗をかいて下されば治ってしまいます。」問題はお薬の止め方です。「不安で止められないのですよ。」不眠から始まった病気です。不眠は疲れ過ぎか何もしてない人がなります。真面目過ぎるほど仕事に取り組んでいるために交感神経の興奮をベッドにまで引き摺っているのです。先ずはビタミンCをお勧めしました。安眠の頭針をしてお帰り頂きました。お薬を飲まないと不安なので健康に良くない事は知っても続けている方が非常に多く病気を増やしています。百年に一度の経済混乱は社会不安を増大させ益々病人を増やしています。医者不足が問題になっていますが、一人ひとりの心の不安を取り除けばお医者さんが多過ぎることに気がつきます。笑ってください、汗をかいて運動をして下さい。民主主義を大切にして不安を増大させる社会を変えることです。現在のお医者さんはお薬を頂いて差し上げないと倒産する制度になっています。頂いてもご自分のお体に聞きながら自己責任でお飲みになることです。今のところ睡眠剤、安定剤、鎮痛剤の常習の方の治療は驚かれるほどの臨床実績を挙げさせていただいています