鍼は医療として認められていないのか、自由に健康保険が効きません。適用を受ける場合、医師の同意書を必要とします。医師は自己の診療範囲ではないからと言って安易に発行してはならないとされています。自己の診療範囲のものは自分で治療するのが当たり前ですから理解ある医師以外はなかなか同意書に印を押さないのが通常です。鍼は皮膚に切皮という外科行為をする侵襲行為であるため医師以外に例外的に認められている制度とする考え方もあります。治癒過程の科学的説明が出来ない。同意書責任が生ずる。文書代として五千円も取られる等々で結局は同意書の取得は困難のため健康保険が効かないに等しいのです。面白い話なのですが同意書は医師に懸かって治らなかった場合に発行すると言う基準もあるのです。つまり鍼灸はどうしようもないので鍼灸の治療に期待しようと言うのです。実は鍼灸の治療は医師が認めたくないほど薬以外で効果の期待できるものなのです。鍼灸師は高校卒で三年間の専門学校を卒業しただけで受からないのが可笑しいくらいのやさしい合格率の国家試験を合格すれば治療が出来ます。柔道整復師も同じです。柔道整復師は同意書無く本人のサインのみで健保が取り扱いが出来ます。近年、整骨院が乱立しているのは健保が取り扱えて、治療専門技術など必要としないマッサージで違法の健保請求が罷り通っているからです。そもそも捻挫、打撲，擦過傷を専業としているのにレントゲンの撮れない柔整師などは存在を否定されているようなものです。柔整師は柔道で痛めた身体を自前で治すことができたので整形外科の不足の時代に認められた地域医療だったのです。実は中国では昔から鍼灸、按摩で簡単に骨折、脱臼、捻挫などは現在の整形外科、整骨院などより簡単に確実に治療をしていました。 　医師は高卒後六年間大学で専門医学と教養学を修め、尚且つ、二年の研修医を勤め、ヤットのことで医者らしい仕事が出来ます。その費用は私学で三千万円から五千万円かかると言われています。鍼灸、柔整師の六倍から十倍以上の費用です。医師にとって健康保険と言う税金を柔整師に使わせるのはもっての他と思っていることでしょう。ましてや鍼灸師などは論外です。　資格を取るのにお金が懸かっているのだから元を取るのが大変なんだ。だから収入が保証されて当たり前。やたらに医師は増やしたら困る。医師は特別な階級なんだ。だからドクターと呼ばれるんだ。国民の命と健康を預かっているんだ。実は国民の健康保険料と言う税金で生活が保障されている高級公務員なのです。　医師が足りないと騒がれていますが、だったら増やせばいいだけのことです。定員制など取り払うべきです。自由競争の原理を働かせて、福祉の兼ね合いをライフラインとして維持すればよいでしょう。金持ちの子弟の医師が増えれば増えるほど質が問われるようになります。　夜間部の医大の無いのは何故なのでしょう。「歯科医と鍼灸には悪くないと行かない。」あまり気持ちの良くない治療と思われているからでしょう。実は鍼灸の治療は伝染性の病気以外殆どの疾患に医師の薬より効く場合が多いいのです。その上、医師の健保の請求額よりよっぽど安いのです。筆者の独断と偏見から言わせれば鍼灸に柔整と同じように健保を認めればどれほどか健康保険税の支払い者の利益になることか窺い知れ無いと思っています。鍼灸を尋ねる場合露天商の安い呉服を買うか老舗の呉服を買うかのコツで選ぶと良いでしょう。四畳半の狭さの独りで治療しているマンションなどは歓迎しません。外科医と同じで経験がものをいう世界です。経験年数と教養の程度を話しながら探ってみることです。清潔さは勿論のことです。本当はお医者さんが鍼の勉強をなさってお薬を出す前に鍼治療をなさるのが一番です。時間と手間がかかってお薬を出すほど点数にはなりませんが人助けになります。　そろそろお医者さんも製薬会社のセールスマンをお辞めになって医療の本質とは何かを真剣にお考えになる時期が来てると思いますが如何でしょうか。　生意気なことを言ってごめんなさいね。