巻き肩と猫背にご注意ください
パソコンやスマホ、料理、車の運転など現代人はとかく腕を前に出して背中が丸くなり、俯くような姿勢を取りがちです。「特に何をしたという訳ではないんですが・・・」。しばしば問診で耳にしますが、原因のない結果はありません。頭は身体で一番重い部位です。日常的にそうした姿勢を続けると、頭を支える頚の筋肉が固くなり、背筋や胸筋が拘縮し、肩が内側に巻き込まれます。猫背になって肩甲骨は外側に常に引っ張られ、頚、肩、背中、腕の筋肉には凝りと痛み、痺れが出て、いわゆる頚肩腕症候群の症状を引き起こします。頚が回らない、背中が痛む、腕が上がらない、果ては手指が痺れることもあります。
私共は頚、肩甲帯、腕、腰の治療をし、症状がひどい時は腋の下にパルス鍼療法を用います。置鍼療法も有効です。仰臥・伏臥・横臥の治療は大切です。パソコン漬けのKさんとAさんが「腕が上がらない!」と続け様に来院されました。回数は2、3回の治療でできます。腹部臓器の圧迫と脊髄神経に及ぼす弊害もありますので注意しましょう。