寝違え(落枕)
はっきりとした原因はわからないで、起床時に頸や背中が痛く、頸の運動制限が生じたもの。医学用語では「急性疼痛性頸部拘縮」「急性頸部痛」などの病名がつけられます。疲労や睡眠不足・泥酔などで、不自然な姿勢をとったまま姿勢を変えることなく眠り続けたことで、頸や肩の一部に負担が過剰にかかってしまうことが原因ではないかと考えられています。中国では落枕と言っています。船橋市のMさん(主婦・45歳)は、昨年の11月に突然、頸が動かなくなり整形外科に3ヶ月間も通院しましたが、一向に良くならず、何か違う病気ではと思い、MRIや脳の検査もしましたが、結果は「異常なし」。困り果てた末に、ご友人に当院の紹介を受けたそうです。Mさんの場合、ムチウチ症のような状態で、可動域もかなり制限されていました。注意深く頸の触診をすると左右異なった場所に硬結が認められます。肩甲骨とその周囲にも同じような筋状のいわゆる「キョロメ」がありました。しばらく伏臥位と仰臥位の交互に治療を続けました。最初に私どもに来ていただければ苦しみの時間と費用の浪費は省けていましたのに残念ながら藁をも掴む思いの大学病院信者は何時も門前市をなしています。