顔の無表情は老いの始まりです
市川市新田のKさん62歳女性は眉間にしわを寄せて来院されました。「顔が強張って、頭痛がして、耳が詰まっている感じがするの」。頭皮はゆるゆる。両顎関節痛で固く凝って、頚から背中も張っています。コロナ禍の前はスポーツクラブで身体を動かしてお元気でしたが、遠のいてしまってから心の落ち込みが酷くなり、籠り現象が始まりました。仰臥位で頭・顔・頚・肩を、伏臥位で背中のストレス点・耳の後ろにある乳様突起周辺にある特効穴を用いました。
自律神経を調える「調息法」をお勧めしました。「ゆっくりと長く全身の空気を吐き出しましょう。吐き終わると自然に鼻から空気が入ってきますよ。何回も繰り返します」。不安感・イライラ・ドキドキ、そんな時にも調息法が有効です。
能面のように表情が失われると痴呆の始まりともいわれます。顔に30種類もある表情筋は脳神経とつながっており、動かさなければ老いが早まります。作り笑いでも免疫力がアップします。笑顔が一番!笑いましょう。お元気になったKさんの笑顔につい笑ってしまいました。